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【第一次】勇者が一緒だと胸がアツい【魔王戦争】


「フラム大丈夫かい?」


「大丈夫……あっ!!」


 フラムは木の根っこにつまづきソルに抱き抱えられる。


「結構歩いたから。フラついてしまったな」


「……今日はここで野宿するかぁ。都市まであと少しかなと思ったけど森を抜けれそうにない」


 ソルは魔法のコンパスに書かれている距離を見ながら考える。


「ああ、そうだな。馬も欲しいな」


「ここまで来るときっとドレイクのが早いかもな」


「二人乗りか……ん……」


「フラム。意識するか?」


「意識する」


「つっ……正直に言わなくていい。もっと朗らかに……」


「お前がいじめようとするのがわかったから堂々と言う。触れるとドキドキするし、意識する。男と女でありこととか……大きいからだとか」


「……言って恥ずかしくないか?」


「……恥ずかしい。こっちのが恥ずかしい!!」


 二人であーだこーだと言い合い。そして……二人で仲良くくるまって野宿するのだった。





「……帝国魔王が王国魔王が攻めてきたと怒りだして宣戦布告。連合国魔王も帝国が攻めてきたので急いで防衛。それに従う同盟国と植民地、連合国が戦い始めたね。世界の奪い合いで戦線拡大by魔王」


「全面戦線……この規模はスゴいby魔王」


「なんで戦闘が始まったんだ? by魔王」


「私の情報では間違った座標に軍を転移しそれが帝国領だったから侵略と勘違いしたらしいby魔王」


「大義名分与えたのか。飢えた狼に餌だなby魔王」


「たぶん。一進一退の攻防が続く。私のとこも参戦希望の外交官が3陣営から来てるね。断ったけど逆に攻めてきそう……by魔王」


「私たちも枠組みに入れと言うのか……by魔王」


「こんちわー!! おひさぁ!! by魔王」


「姉さん!! by魔王」


「お前……よく来たな実は大変なことになってるby魔王」


「クッキー焼いて来たよ~食べよ~by魔王」


「「「ゆっる!? by魔王」」」


「お前……今、大変な事が起きてるんだぞby魔王」


「知ってる。でも慌ててもどうしようもないby魔王」


「いや……だからby魔王」


「ここにいる魔王は強者。ここの仲間内でいつか参戦した側の勝利を決める場面になる。その時で大丈夫。それよりも……私は決めないといけないby魔王」


「何を? by魔王」


「抹消する場面をby魔王」


 世界の戦争の火蓋は落ちたのだった。





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