2章、フィノボッチ村の小さなクエスト
★『セシリーちゃん16歳』
たまに差し入れで食べ物を運んでくれる村長の娘さんで、
美しい金髪を後ろで束ね、知的な切れ長の目が印象的。
村一番の美人との呼び声高い……俺の嫁候補。
ただしその冷たい手からは糸をだす。
★『村のオカン連合』 村のオバちゃん組合
王政府に雇われたパートの皆様。屋敷の掃除洗濯などをしてくれる。
★『フィノボッチ村の特産』
野イチゴのジャムにキノコの塩漬け、そして季節の野菜。
★『王政府の苦情窓口』
村はずれに出るような低レベルの魔物の駆除に回せる人手は無い、の一点張り。
★『パンプキン・ヘッド』
『腐ったカボチャ』と呼ばれる魔物。
カボチャが瘴気で腐って生まれる最低級の魔物。
★『太古の大猿』 エイシェント・エイプス
魔力により肥大し胴体よりも太い強大な筋肉を纏う異様に膨れ上がった腕により
破壊的な怪力をもつ上位の魔物。
物理攻撃を殆ど弾くほどの強度の表皮を持つ。
多分もう二度と現れない。
★『魔力糸マギワイヤー』 見えない糸
分かりやすく言えば結界だが「糸」と言っても実体はない。
思念と魔術・魔力によって編み込まれた術式の糸、
少しだけ位相のずれた空間に存在する概念上の存在で、
魔術師はこれを編んで魔法陣をこしらえたり魔法を顕現させたりする。
この「糸」は幾らでも再生可能で、長さも限界はあるが自由自在。
なお、ググレはその先っちょから びゅぁーっ、ひゅるるって出せ、
プラムにのみその魔力糸マギワイヤーが見える。
★『索敵結界』
周囲に展開・張り巡らせた魔力糸マギワイヤーで編んだ索敵用の結界。
★『魔力干渉マギハック』
位相空間に展開した魔力糸マギワイヤーを操ってその透過性を利用し中枢神経へ干渉。
敵の視覚領域と認識領域の制御を奪う一種のウィルスのような魔法術式を直接脳に送り込むイメージ。
敵を操り同士打ちさせたり、その気になれば心臓を止めることだって可能。
なお、検索魔法グゴールと魔力干渉ハッキングでの攻撃は、魔力を持たない一般人には見えない。
★『賢者のローブ』 賢者の外套ローブ
実はその正体は品のいい外套マント