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      波動考と円子

フィクションです。

          


 歴史の転換期においては、様々な理論、または理論に基づいた単位が発見または発明されてきた。単位は新たな物質。これまでの単位の便宜上の統合など。つまりは何かを計測する為に、ものさしが規定あるいは発見、発明されてきた。

 


 ミレニアムから数十年。また新しい理論、単位が提唱された。池田美幸博士。風に揺れる木の葉からヒントを得たという彼女が提唱した理論は、この宇宙のあらゆるものを「動く波」であると規定した。その波の形と長さによってあらゆるものは「表現」出来る、というのである。彼女によれば人間が現在認識出来る波形はシンプル化すれば5つしかなく、その5つ波がそれぞれどう影響しあうか、どのぐらいの長さなのか。それを表現するだけで人間も動物も植物も、全てが一つのものさしで数値化できるというのだ。特にこの理論が注目された点はそれぞれの波の関係性をつまびらかにしたことである。その理論は既存の論理を壊すのではなく、多くの理論、原理を纏め統合して次元上昇させた。


 

 彼女はその理論を「波動考はどうこう」単位を「円子えんし」と名付けた。


 

 この理論によって様々な分野が統合・最適化されるなか、やがて一つの研究が実を結ぼうとしていた。円子長距離移動システム。時間がある以上、全ての存在は変化し続けている。例えば目の前にリンゴがあるとして、1秒前のリンゴと一秒後のリンゴでは違う。酸素や水分、リンゴは様々なものから影響を受けている。その積み重ねが「腐る」という目に見える変化に繋がる。ただ一秒の変化は人間の目で捕らえられる範囲ではない。しかしリンゴは変化し続けている。このシステムが完成すれば円子算コンピューターにより装置カプセル範囲内に存在するあらゆるものを円子として解析し、さらにその解析されたデータを瞬時に別の場所へと転送することが可能になるという。

 


 それは空間に折り畳まれた情報も、時間による変化も含め、存在のあらゆるものを微小なタイムラグで長距離移動させる技術。

 長距離を一瞬で移動。さながら超能力のテレポーテーションのようにー

         

         

超弦理論?もいつかはヒモ同士の関係性が明らかにされる日が来るかもしれませんね。

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