し
この世界は君が思うよりも汚れてるんだ。
だからさ、僕が君を目隠ししなきゃ
いつの日だったか、君が私につぶやいた言葉。それは君がいなくなったあとも私の周りにありますか?どんな世界だろうと君がいたからきれいにきらきらと輝いて見えるのです。反対に君がいなければどんな無垢な世界でもどんよりしてしまいます。
君はどこに行ってしまったのですか?私のことはもうどうでもいいのですか?元気ですか?楽しいですか?君がいなくなったあとの私は胸に穴が開いたように、なにも感じることができません。なにがあってもその穴から抜けて行ってしまうのです。
今まで君が目隠ししてた分だけこの世界が汚れて見えます。また君がひょっこり現れないかと今日も私は窓から街を見ています。そこから眺める景色はあの時と180°回転したように変わっています。それだけ君は私のことを守ってくれてたのですね。
なぜ、私はあのとき君を拒んでしまったのでしょう。私を一人にしないでください。ねぇ、ほんとに君はどこに行ってしまったのですか。私は君を愛していたのに。
「もうここに戻るこのない旅」とはなんですか。私のすべてをなげうって君の体を見つけたのに、どうして目を覚まさないのですか。ねぇ君・・・