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人造人間  作者: ウエマー
4/9

『人造人間製作班』。

 金田は、自動小銃をベルトにしまった。                                 俺は、其れを見ると金田に聞いた。                                   「少佐殿、自分、此処に来るまでの記憶がないのであります。一体、此処に来るまでに何があったのでありますか?教えて下さいませんか?」                                      「うーむ」金田は、少し考えた素振りを見せると、シャツの上から俺の右の脇腹を触った。「如何だ。これでも思い出せんか?多分、思い出せる筈なんだが」                               「痛っつ」俺は、触られた脇腹が突然痛み、顔を歪めた。「突然、如何してこんなに痛むのでありますか?全く思い出す事が出来ません」                                        「貴様、思い出せんのか?」                                      「はっ。思い出せません」                                       「そうか」そう言うと、金田は、何やらぶつぶつ呟くと、「そうか。そうか。思い出せんか。でも、思い出せないのなら、今、教える事は出来ん。厄介だからな」                             金田は、吉田の方を見た。                                       「技術班の準備は、整ったか?」                                    「はっ。只今整いました」吉田は、そう言うと、「入ってこいっ」と、部屋の外側にいる『誰か』に向かって叫んだ。                                                 「はっ」という、複数の男性の声が聞こえると、10人程の白衣を着、マスクを付けた男性が部屋に入ってきた。                                                  吉田は、俺を見た。                                          「今、入ってきた者達が、『人造人間製作班』だ」                            「『人造人間製作班』?」                                       「そうだ。簡単に言うと、お前を『人造人間』にする者達だ」                       「そんな」                                              嫌だった。                                              「では、開始しろっ」                                         金田は、叫んだ。                                           「はっ」『人造人間制作班』と呼ばれる者の中の1人の男性が突然、白衣のポケットから黄色い液体の入った『注射器』を1本取り出した。「ジッとしてろよ」                                       「何をする気だ?」                                          『注射器』を持った男性が、俺に向かって飛び掛かってきた。                       「うぁぁぁぁああぁぁ」                                        俺は、突然の事に驚き、動じる事が出来なかった。                            チクッ。                                               首筋に、少し痛みが走った。                                      そして、何も分からなくなった。                                                         

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