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悪人削除の町

掲載日:2026/05/17


「けっこう開けた町っすね。これでどこの縄張りでもないとは」

「俺らでもらっとこうか」


○○県の山中、人口4千人の貴隠きかくれ町。

ヤクザらしき10人が自動車3台でやってきた。


電車なし。バスのみ。1日4回。

駅のある地方都市の電車時間に合わせた時間表。


バス停を中心とした商店街、飲み屋。


「おう、今月末から10万円ずつ払いな、

払わないとどうなるかわかるよな~?」

「・・・・・」


1軒ずつ訪問しては凄んで要件を伝える。


2時間後。

町内会長の家に有力者が集合。


「侵入者は狂犬組10匹。恐喝の強盗団。ここに居座るつもり」

「戦う。準備を。先鋒は寺の例の手筈で」


「了解」「おう」「もう手配してる」「準備を」

「では1時間後に」




山奥の寺。和尚さんが作男に言う。

「じゃが介、出番だ」「はあ」


50歳ぐらいの平凡な男。酒を飲んで眠る。魔法陣の上で。

和尚は呪文を唱える。「戦士の魂よ。この男の体にやどりたまえ」


白い霧が外から来て、男の口から体内へ。

目を開く。「応。呼んだか」


和尚「敵はヤクザ10匹」

男は用意してある鎧兜、仮面を付ける。


「今回は槍で」

和尚が先導して山道を町へ下る。




「奴らは2人ずつ組になって店を脅して回ってる。

その位置から近いのは○○店」


「了解」携帯電話で連絡。


ガチャ、ガチャ、ガチャ。

「ん?何だ、こいつは」


グサッ!腹を刺す。「ギャアア!」倒れる。

「この野郎!」別の一人がナイフを出す。


槍を振る。ザン!首を落とされてチンピラは絶命。

残りの2人、2人、2人も奇襲で倒す。


これで8人。残り3人。

町内会長の家に押しかけようとする3人。




「あれ?電話に出ねー、あいつらどこでさぼってんだ?」

「まあいい、俺らだけで乗り込もう。ここを屈服させりゃあ、

他もなびくだろう」


ガチャ、ガチャリ、ガチャ、ガガガッ!

甲冑が走り寄る。


「お?」突き出した槍を大男が避ける。

ボクシングスタイルで構える。


「俺は用心棒だ、時代遅れめ」足を細かく動かして

槍を潜り、パンチを顔面に打つ。


甲冑は槍を離し、パンチを両手で掴む。

「ガア!」仮面の口が開く。牙。


ガブリ、と手に噛み付いてガチ、と閉じる。

手首を食いちぎる。


「くっ!」男が下がる。

甲冑の手首の部分が数条の鞭が出てくる。

ザン!振るうとボクシング男の体を5つに分散させる。


ダンダンダン!残りの二人が拳銃射撃。

甲冑の胸・腹部に当たるが弾く。


走り寄って鞭を振る。

ヤクザリーダーは、もう一人を盾にして撃つ。


もうひとりは鞭剣で切り裂かれる。

リーダーは足で蹴って「もう一人」を甲冑にぶつける。


両手で、どかそうと甲冑の動きが止まる。

その隙を逃さず、リーダーは甲冑の顔に向かって射撃。ダン、ダン!


眉間に命中、甲冑は倒れる。

「何だってんだ、この野郎はっ!」


近づいてさらに撃とうとする。


ダアン!猟銃の音。

リーダーは背後から頭を吹き飛ばされて即死。


「状況終了。標的の10匹駆除完了。後始末を」

町の行動班が集まってくる。


「死体と車の始末を」


「じゃが介は?」

「死んだ。親切な気のいい奴だったのに気の毒な」


「まあ、いざという時の戦闘要員だからな、しょうがあるまい」

「からくり鎧よりも、最初から猟銃を使えば」


「いや、できれば人殺しは、よそ者にやらせたい。

で、銃は持たせたくない」


「うーむ。

 ではまた厳選した、雑用係りの移住者を探すか」



貴隠町は隠れ里。

平家、負けた領主、大名など流民を受け入れてきた。


武装を持ち、自分で自分の身を守る習慣ができていた。

友好的な相手には、もちろん友好的に接して文化を取り入れる。


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