売れっ子種牡馬の気持ちの想像
種牡馬とは競馬の種馬のことである。
次世代の競走能力の高い馬を、繁殖牝馬に産んでもらうために、適切な時期となると、連日のように繁殖行為に取り組むのさ。私の血を引き継いで産まれた馬の活躍が凄まじいらしく、毎年、種付け頭数が増えていく。売れっ子の種牡馬だ。
全てのサラブレッドが種牡馬になれるわけではない。現役時代の競走成績が優れた馬か、元々血統が良い馬かぐらいである。だから自分自身で言うのも何だが、私は凄いのだ。そんな凄い私ではあるが虚無感を感じてもいる。
読者に分かるように人間に例えて話そう。
私はくる日もくる日も女性と繁殖行為を行っていた。女性は代わる代わるいろいろな女性だ。それこそ共学高校の学年の女子全員と代わる代わる繁殖行為を行えているイメージだ。すなわち中には美人もいればブスもいる。ま、競走能力だから顔は関係ないし、繁殖牝馬も元は競走馬だったことが多いから運動部の女子全員と代わる代わるというイメージである。
羨ましいと思うかい?
私も最初は楽しかった。いろいろな女性と繁殖行為ができるなんて思ってもいなかったからね。
でも、1か月もしないうちに虚無感が漂ってきた。いろいろな女性と繁殖行為ができるのは良いが、それが強制的な義務的な行為だと違ってくるなと。
当然のことではあるが自由ではないということだ。連日のようにいろいろな女性と繁殖行為ができるが、それは人間の監視下のもと義務的である。義務的に性的興奮も煽られる。
人間としては計画的に種付けしてもらわないと困るということなので理解はできるのだが、そういった状況から段々と虚無感に支配されるようにもなってきた。
最初の頃は今日は美人な牝馬だとか、ブスな牝馬だとか。今日はスタイルが良い牝馬だとか、ちょっとデブな牝馬だとか。いろいろ考える余地もあったが、今となってはただの作業である。
何だか虚しいな〜とは思いながらも、それでも一定の繁殖活動を終えたら処分されるような家畜に比べたらマシなんだから贅沢言えないよな〜とも思うのだ。
そんなこんなで私は今日もほぼ作業として繁殖行為を行うヒヒーン




