表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ビックバン・ガール

私は元々他の人とは違った

殴られても蹴られてもみんなの前で罵倒されても

ヘラヘラして謝っていた

でも中学校の卒業が近づいてきた時何故か私は笑いながら泣いてた

みんなは急にキモがって離れようとした

そこで私の目は破裂した

破裂というより爆発に近い

周りの木が折れるほど爆発した私は無傷で立っていた

他の人は....多分死んだ血が見える

そんなことより目が痛い目の中から釘が生えてきたような痛みに耐えながら辺りを見た警察と先生が遠くから見て防護服を被った人が私を捕まえようとしている

どうやら先生が見ていたらしい今までのいじめもしっかり見てくれていればよかったのに

私は防護服の人に取り押さえられた

動けなかったというより動くことがめんどくさかった

親に説明するのも相手の親に謝るのも....

死にたかった殺して欲しかった

でもその人は殺さずに病院に連れてきた

その人はこの病院の院長らしい

その人はたくさんのことを教えてくれた

私が殺したのは6人らしい

いじめのことも理解してくれて涙まで流してくれた

このようなことはよくあるらしい

その後コーラを買ってもらったいつもパシリとして運んでたが飲むのは初めてだ

疲れが溜まっていたのかすぐに寝てしまった

悪夢を見た 6人の人がお前も死ねと叫んでいる

体に激痛が走った

これは夢だと気づいたと同時に体が動かないことに気づいた

その後に絶句した

隣にいる人は私の首を切っている

私は妙に冷静で裏切られたことをすぐに理解していた

やっと死ねる最初から死ねばよかったんだ

残酷なことに首を切り離されても生きている

叫びたいくらい痛い でも叫ぶ肺もない

首は繋がった私は本当なら一度死んだ

次は単純だガソリンを撒かれて燃やされた

熱いどころではない体が焼けて落ちていくのがわかる

それでも治った

毒ガスを吸わされ、水に長時間つけられ、体をプレス機で潰されて、電気を流された

全て言葉で表現出来ないほどの痛みだったが

それでも体は治る

本当から6回は死んだ

待てよ...6回死んだならもう罪は無くなったはずだ

ここから出よう

そう思った瞬間また目が爆発した痛みには慣れた

壁が壊れて外を見たらそこには椅子に座っている男女がいた

現実は残酷だ信じたくなかった目の前にいるのが自分の両親だ

今まで見たことない顔だ夫婦で喧嘩をしてる時もそんな顔はしなかった

いつも仲悪いのに私をみる目は2人とも同じだ

そこから3日位だろうか記憶が曖昧だ

町を消した学校も自分の家もよく買わせられてたコロッケ屋も

全て消した

綺麗になった更地に座ってコンビニを壊す前に取っておいたおにぎりを食べていたら大きな音がした

銃声だ5人の警察官が発砲してきた

殺した

自分が何をしたいのかわからない感情も行動も理性すらも

悲しくなって変装して街に出た

発砲音がしたバレたと思ったら私に向けてではない

デモ隊と警察の喧嘩らしい

掲げている看板は15歳の少女を殺すなや保護するべき

すぐ気づいた私を守ってくれているんだと

涙が出たここまで嬉しいことはない

親にも友達にもゴミ扱いされてきたのに

嬉しくなってデモ隊に会いに行った

デモに参加するかと聞かれて喜んでやった

楽しいみんなで一緒に共通の敵に向かって戦うのは

私は人生で1番楽しい

デモが終わって会議をすると言って近くの飲み屋に連れてかれた美味しい料理を食べたみんな酔ってきて1人ずつ一発芸をやることになった

各々が様々なことをする中私は決めていた

ここで軽い爆発すればみんな私があの少女と気づくだろう

私の順番だ

風船が割れたくらいの爆発だでもみんなは逃げていく

さっきまでとは違う

怖い化け物みんな逃げろ消えろ悪魔みんなが私を罵倒する

ここで気づいたみんなが助けたいのは文章や画面の中の私でただの爆発魔は恐怖の対象でしかないのだ

ああああああああああああああああああああああああ

楽しかったのに

ああああああああああああああああああああああああ

あんなに優しかったのに

ああああああああああああああああああああああああ

私の体がこんなように出来てるから

ああああああああああああああああああああああああ

誰か助けて欲しいお願いだから

気づいたら全員殺していた



5日後神父の装いをした人が来た

その人は私に向かって土下座した

神様と呼んだ

私は現実から逃げたがる

今度こそは本当に優しい人だと思いついていった

予想は当たった

私の爆発を見ても全員拍手して神と崇めた

神父の横に立っているだけで私は美味しいご飯が食べられた

違和感を感じたのは1年経った時だ

神父は知らない女をたくさん抱いて

教会はどこの家よりでかい

どこから金を稼いでいるのかわからないが明日も同じことをする

金が足りない酒が足りない女が足りない最近そんな叫び声がする

突然部屋に入ってきて首を掴まれていつもの教会へと向かった

信者が集まっている

土下座しろと言われたのでとりあえず四つん這いになってみた

頭を下げろと足で頭を踏まれた

私は自分の愚かさを憎んだ

この人たちは私の力を神と言ってるのではなく

この力を従えているこの男を神と呼んでいるのだ

もう殺しには飽きた軽い爆発で死んだ

でもこいつは用心深いらしい拳銃を持っていた

従っている私を信用もしてなかった

信者共はみんな散り散りに逃げていった

しかし1人の少年は私を可哀想と言って花を一輪くれた

久々に綺麗な目を見た

薄汚れてない鮮やかな黒い目だ

「ありがとう」

少年は私に話した親がいないらしい

そして家族に憧れているようだ

私は少年に姉になる提案をした

笑顔で受け入れてくれたこんな少年を捨てた親はクズだと思った

そこから8日間教会に隠れて生きた

同じパンに飽き飽きしてきたところで外に出た

警察が取り囲んでいる

私は死なないがこの少年は死んでしまう

警察に預けようとしたその時に

少年は撃たれて倒れた

初めて人のために泣いた涙の味は中学校の卒業式の時より濃い

その涙が鉄の味になるまでは早かった

警察がこの子の親は私が殺したデモ隊の一員と言った

捨てたのではなかったのか

世界は汚い 腐った価値観と朽ちた思想がブレーキのない行動をつくっている

なら全部吹き飛ばして私が世界のルールになろう

この前の爆発で気づいた体も爆ぜることに

全力でやったら全部消し飛んだまたまた始めよう

宇宙が真っ暗でも今だけは清々しい朝であった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ