観察
「良いやつでしょ。」
村娘はこっちを笑いながら見て言った。
俺はすんなりと認めることは出来なかった。
イケメンでこの後ハーレムを作る人間をいいやつと認めたくない。
たとえ自分が作ったものでもそれは変わらなかった。
「多分な。」
「謎の維持を張るんだねやっぱり。」
「もう少し観察だな。」
「まぁ私はどっちでもいいけど。」
それから、俺の観察の日々が始まった。
まずは女将の依頼だ。
小声を言われながらも笑みを浮かべながらすべての雑用をこなした。
女将は仕事がすべて終わることになると更に別の仕事を増やした。
報酬ももちろんなしだ。
その間に村人から押し付けられる仕事をこなしていった。
「いいやつじゃねえかよ!!!!」
俺は宿屋で絶叫した。
「当たり前だろ。創造主様が性格が悪いやつにハーレムなんてやらせないって作ったんだから。」
「そうだけどさ。だとしたら奴がこの後に受ける仕打ちがさ。」
「追放からのざまぁだね。無双は嫌だからそこまで武曽は出来ないはずだよね。」
「かわいそうだろ!!」
「創造主様が作ったんだろ。」
「何とか帰れないのかよ!!」
「変えちゃえば。」
「え?」
「創造主ならできるはずでしょ。」
未来を変える。確かにありかもしれない。
でもあいつはハーレムを作る。それを考えれば多少の地獄を見てもいい気がする。
それでも主人公がいいやつすぎる。
「良いやつすぎるだろ!!!!」
もう一度俺は叫んでいた。
「どっちをしたいの。はっきりさせれば。」
「はっきり?」
「牧師に合いに行ってみればあいつの所為でしょ。最初は。」
「なるほど。見比べるのか」
「馬鹿でもわかると思いますよ」
「誰が馬鹿だ。」
「たとえ話です。」