村娘#1
「おお しんでしまうとはなさけない」
「そんなこと言われても仕方ないだろ。それに俺は死んでいないだろ、そもそも死んだら生き返せれないんだし」
「そうでしたね。この世界では」
「この世界とかいうメタなこと言うのはやめてくれよ。」
「そんなことより、一応は勇者なのですからもう少し自覚を持って行動してもらいたいものですね」
「そう言われると返す言葉もないな」
夢から醒めると先ほど見た天井が広がっていた。
「見たことのある天井だな。」
今見た夢で重大な事を思い出した。
俺の世話を見てくれたあの村娘俺がかなり気に入っていたキャラクターの一人だった。
初期に出てきてそのまま二度と出てこないはずだった使い捨てのキャラのはずだったが、どこか惹かれるものがあり物語の区切りにCパート的に主人公と会話させて遊んでいた。
性格も最初はおしとやかな感じであったが段々とクールで時としては皮肉屋の様な性格へと変わっていった。 どちらかというと後期のイメージが強かったのですぐには気づかなかった。
「大丈夫ですか……」
「すいません、また失神してしまって。」
「いえ、こちらこそ申し訳ないです。無理をさせてしまったみたいで……」
心配そうに噂の顔をのぞかせた村娘の姿はなぜすぐに気付かないほど想像通りの姿だった。
「そういえば名前ってお伺いしていなかったですよね?」
「そうでしたね。村娘。と申します。」
これで確定した。最初は名前を考えていなくて途中から面白くなってあえて村娘が本名という謎設定にしてしまったのだった。