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アカムの剣  作者: アカム ヨウヘイ
リレオ領 戦闘編
6/20

政略

「私はアカム。リレオ領の外交担当官に就任しました。今回の和睦案を提案しました」そう自己紹介した。 あの魔道士は名をトルムと言うようだ。軍務参謀の職に就いてるらしい。そのように自己紹介された。


リレオの提案は全て受け入れられた。

クラフの提案は。

帝国の侵攻を防ぐためにリレオからの正規兵をクラフの防衛に置くこと

軍事技術の共有化をすること

リレオの嫡子とクラフの姫の政略結婚を行い。拠点はクラフに置くこと。

リレオの外交担当官とクラフの軍務参謀に政略結婚を行い。クラフを拠点に両国の親睦に努めること。

リレオとクラフ以外の周辺の領地も参入しこれよりリレオクラフ諸国連合としてこの周辺諸国を運営すること。




俺は聞いてない!リレオとクラフ間ですでに事前に通された話らしい。この短期間に。こんな絵を描いた奴は誰だ!


俺は頭が真っ白になった。そりゃ敵になるよりはいいが、いきなりこれはおかしいだろと。なんでも帝国でも俺とトルムの剣の腕や魔力の高さが伝説になっているらしい。これで武力面で帝国に対抗できる勢力が1つ増えることになるらしい。


というわけで酔狂ではなく両国の最大利益を考えた双方得する取り決めらしい。


誰も反対しないので俺は承服した。


まさかこんな形で既婚者になるとは、

俺が承服した理由の一つは、二度とトルルを敵に回したくないと思ったからだ。


俺が首を縦に振らなければ、この場でも戦闘になり今度こそトルムにやられてしまう気しかしないからだ。


現に目がヤルと言っていた。俺にはYESかハイか承知しましたか喜んでの選択肢しかなかった。


最も味方として夫として実用性がなくなればアッサリ捨てられるかもしれない。


味方になればこれほど心強いことはない話だ。


俺は短い間に正規の雇用先を見つけ身も固めることができた。


腕一本でのし上がった成果といえばそうだ。だがこれからこのリレオクラフ連合諸国は帝国打倒に名乗りを上げなければならないだろう。


クラフ側の提案の絵図。リレオクラフ連合諸国。この絵を描いて実現させたのがトルムだとしたら、なんと恐ろしい女性だ。


俺の肩書きもまた代わり、リレオクラフ特殊歩兵隊長という役職になった。

妻は軍務参謀兼魔道研究主任という立場になった。


俺の肩書きは大袈裟な感じになったがやることは今までとあまり変わらない。傭兵として帝国に潜入し帝国打破の糸口を探すこと。

ただ最新の魔道技術を駆使した剣やアイテムを使用可能になった。


「現代風にいうなら正社員になって結婚したら出来ることも増えるが、責任も重くなるってことだよ。ファンタジーの世界でもそれは同じだよ」


などと俺には意味不明な天の声が聞こえた気がしたが、それはどうでもいいことだった。

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