嘆きの疑問
ただ一時忘れよう。
きみのかなしみだけ。
《嘆きの疑問》
ふとした瞬間に思い出す、君の笑顔。
艶やかな黒い髪、淡雪を思わせる君の白い肌、
そして静かにきらめく漆黒の瞳。
あの時の僕は、君を思い出す度にちくりと胸を痛ませて、それでも君を忘れまいと痛みに耐えた。
バカだった。
ボクはどうしようもないほどバカだったんだ。
痛みを感じることなんて
何もなかったのに
必要
なかったのに。
誰も僕を哀しませてなんかいない。
僕が勝手に痛い痛いと嘆いていただけだ。
これ以上ないほど我が侭で
それ以上ないほど馬鹿だった。
どうして彼女がそばいいないのか
どうして一緒にいることができなかったのか
どうして、どうして…
そればかり。
意味のない疑問。
苦悩して苦悩して
でも答えなんかひとつも出やしなかった。
それをまた悩んでね。
悪循環が続いたよ。
若かったんだ。
そう、それこそ幼い子供みたいに。
だからね
忘れることにしたんだ。
哀しいと思うことを
君を想うことを。
今となっては
微笑ましい思い出だ。
ねぇ、君はどう思う?
今こうしていると
そんなことも忘れかけそうで
ちょっとだけ怖かったんだ。
だから君に問いかけるよ。
君はいま幸せかい?
僕?
僕はこれ以上ないほど。
「しあわせだよ。」
前回更新は111日前って…。
すみませーん!
恋愛物語って難しいですね!(←黙れ)
話短いのになんなんでしょうねこの作者は。
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