プロローグ
よろしくお願いします
「I am a pen、
そう、
僕はこの真っ白で何も無い人生という名の紙に自分自身の物語を書く小さなペンだ。
正直に言おう、以前はこの物語の人物は僕一人しかいなかった、
だがいつの間にか君が現れ、今ではこの物語に欠かせない人物になっている。
でも僕はこれだけは満足できない、
ねえ、この僕が書く物語の中のヒロインになって頂いてもいいですか?」
ええ、もちろんです、っていうか喜んで!!!!
フフ、ゲレンドラ様、だーーーーい好き!!!!!!!!
“ピピピピッピピピピッピピピピッ!”
「フ、フフフ、ゲレンドラ、しゃま、フフ、」
“ピピピピッピピピピッピピピピッ!”
「もう、うるさい、ん、外、まだ暗いじゃん、うううう......今日......え、あああああ!しまったもうこんな時間!」
普段この時間帯では確実に寝ていた少女はそのボサボサの頭を抱えながら素早く、同時になるべく音を立たないように身支度し、今日行う計画の最終チェックをする。
「大丈夫、今日の計画は成功する、いいえ、しないと私が終わる......」
そうやってブツブツ言っている少女はの部屋にはいろんなゲームやアニメのポスターやフィギュアが飾られて、その部屋の一番目立つところには栗色の髪を持つ王子様みたいな格好をするフィギュアが飾られている。
「ゲレンドラ様、私は一生あなた推しです、ですがあのキラキラなリア充は......ですから神様仏様ゲレンドラ様、今日だけ、今日だけでいいですから、私に連次おじちゃんに勝てる勇気をください......!」
気がついたら少女はそのフィギュアのところへ行き、まるで何かを祀るかのポーズをとりながらそう言う。
「あ、まだ道具のチェックしてなかった、しかももうすぐ始発の電車が来るじゃん!」
だがその時少女は知らなかった、
彼女の本当の“敵”は連次おじちゃんだけじゃないと、
そして数時間後、彼女の人生がガラリと変わることも......
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