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夏の神社

作者: 古山いずみ

これは今から、遠い昔の話。


ある小さな町に、神社があった。あまり大きな神社ではないが、色々な祭りをやったりするので町の人がたくさん来てとても賑わっている。そんなある夏の日。その町のお祭りが大好きな女の子が近所の友達と5日後に行われる夏祭りに行こうという話をしていた。その女の子の家は都に住んでいる貴族のいとこの家だったので町一番の大きな家に住んでいる。毎年違う浴衣を着て、友達には前着ていた浴衣をあげて夏祭りに行っていた。これは、毎年のこと。しかし今年は違った。友達は親の商売の都合で祭りの日に都へ出向くというのだ。女の子は仕方がなく、一人で行くことになり、とても悲しんだんだと思われた。だが、いざ祭りとなるとそんなこと知りませんといったように、楽しんでいた。その日、お面屋で売っていた狐の面を気に入りその面を買って着けて帰った。その帰り道、都の役人達がいきなり女の子の首を切り落とした。その理由は、役人たちの勘違いが理由だった。

その時の都は、狐の面をかぶった「狐面の鬼」という殺し屋を追ってこの町に、来たんだそうだ。狐面の鬼はちょうどこの女の子と同じくらいの身長や体型で、変装が得意だった。だから、女の子を狐面の鬼だと勘違いし、殺してしまった。

役人たちは、狐面の鬼の討伐を依頼した人物に

「一般の方々を巻き込んだらただではすまんと思え。」

と言われていたのでその場から逃げたした。


少女の死体は暫くは静かだった。それから一時がたった頃、動き出した。少女の「まだ死にたくない、生きたい。みんなと遊びたい。」そんな強い想いが役人たちに対する「恨み・妬み・憎しみ」という強い怨念となり狐の面に宿ったのだ。そしてその怨念は狐の面と少女の頭部と共に闇に消えていった。


そして今も、その少女の怨念は各地の神社等の祭りに現れては誰かの首を切り落とし、その首を貰っていく。


もし、この少女に会ってしまったら...首を隠してください。そうすれば、首がないと勘違いし去っていくかもしれませんね。

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