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最終章 作者による解説
さて、ユートピア社会の生活はいかがだったでしょうか。
一九九一年十二月、ソビエト連邦が崩壊したとき、多くの人が共産主義イデオロギーの終焉を唱えました。
資本主義が共産主義に勝利したと唱える人もいました。
しかしここへきて、世界経済的に従来型の金融資本主義も見直す局面にきているのではないか、というのが私の持論です。
共産主義でも資本主義でもない、新しい社会パラダイムを模索すべきだと考え、自分なりのユートピア小説を書いてみました。
私が提唱する理想社会は以下の特徴を備えています。
①資本の分散(富、土地、自由時間を政府・大企業から市民へ)
②自給自足により、貨幣経済の依存度を減らす
③市町村内で全産業(ただし生活必需物資)の地産地消を目指す
④経済は大企業から個人事業者・個人商店が主流
⑤地方分権と直接民主制
⑥情報の共有とオープンソース
本来はエッセーとして書きたかったのですが、小説の形式にしました。
質問がある方、異論がある方、歓迎します。
せひ感想をお書きください。
(完)