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Je te veux

作者: Linoxly
掲載日:2014/08/15

キミと私の関係は、甘くはない。もうなんて言うか、ともかく甘くないことは確かで。確かに冗談で月がきれいですねを言えるくらいには、仲がいいんだけれども。

この曖昧な関係は頑丈そうで今すぐ崩れ落ちるんじゃあないかと、内心不安でしょうがなくって。だからってどうってわけではないけど、ともかく私は、この関係から抜け出したかった。

別にハッピーエンドなんかじゃなくたって良いのだ。どっち付かずの曖昧なのが許せない。なんだってこう、曖昧なのが嫌なのかと言えば、簡単に言えばキミが好きだからなんだけど。キミがどうしても欲しいからなんだけど。

 まあそんなこと言ってどうなるかって、まるでどうにもならないけれど、自分の中に燃え上がるどうしようもない行き場のない気持ちをまとめ上げるのに独り言は非常に有効で。キミはきっと私の気持ちに気づいてはいると思うのだけど、意地悪なキミは、私を見透かしてしまうキミは、この気持ちを楽にしてくれるどころか切ないくらいに締め付けてくる。

 しばらくキミには逢っていない。そうだな、一か月くらい?そんなに経ってないだろうという声がどこかで聞こえるけれど、毎日のように顔を合わせ、話していたのだからさびしくてたまらない。苦しくてたまらない。ああ私は知らない間にこんなにキミに依存して、固着していたんだ、なんていまさら思う。

 人は私を能天気だのマイペースだの言うのだけれど、ほんとの私はそんなもんじゃなくて、自分が人とは違うことを誇りとして、また悩みとしていて。神様は私にさまざまな人よりも良いカードをくれたのだけれど、ひとつだけ、みんなが持っているものをもらえずに苦しんで、自己愛に溺れ、自己憐憫さえした。

 誰かが昔私に向かって

「なに悲劇のヒロインぶっちゃってるの、馬鹿じゃないの」

といった。

 ああその通りさ、私は悲劇のヒロインぶった痛いの女だ。私を救う王子様を夢見てまた今日も、悲しみに暮れ、眠るんだ。なんて。

 まあバカなこと考えて、想像だけのキミを見つめ、少しでも会える可能性のある明日を夢見て寝る。














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