☆エピローグ3
「化け猫ねぇ…」
俺とアリスは、銀座にある喫茶店に居た。
相談があると連絡を受けたため、学校帰りに寄ってもらったのだ。
「そうなんですよ。外見はほとんど人間と変わらないらしいです。猫の耳と尻尾が生えているくらいで」
「それって、化け猫って言うよりも、猫娘って感じだな…。猫耳とか。」
「せ、ん、ぱ、い!」
アリスが半眼でこちらを睨んでいた。若干、瞳が深紅に光っている気もする。
「冗談だって」
とりあえず、シガリロに火を着けて、一服して間を置く。
あの一件以来、この世界にはマナが溢れている。そのせいで、妖怪と呼ばれる魔力を有したモンスターや亜人の類いが存在するようになってしまった。
人間達も魔法という対抗する術を手に入れてはいるのだが、それは一部の限られた人々に過ぎない。
俺とアリスは、安藤に協力し、妖怪と戦ったり、時には話し合ったりという事をしていた。
「まぁ、情報はこちらでも集めるとして、基本的には安藤さんの指示待ちじゃない?」
「そうですね」
まだアリスの声が冷たい。
「じゃあ、ちょっと早いけど夕飯食べに行く?近くに美味しい中華のお店があるから」
「行きます!」
美味しい中華料理というキーワードに、アリスの機嫌も直った様だ。
アリスは、こちらの世界の食べ物をけっこう気に入っている。
「あそこは麻婆豆腐が美味しかったよ」
「いいですね、麻婆豆腐!」
アリスの頭を優しく撫でて、喫茶店を出た。
こうして、俺達の日常は続いていく…。




