☆14
「今回は決戦だからね。最大戦力を投入するよ」
安藤のオフィスに集まった俺達は、今晩の作戦の説明を受けていた。
「そうは言っても、安藤さんは来れないんでしょ?」
「そうなんだよ。ごめんね」
安藤が戦えれば、かなりの戦力のはずなのだが、仕方がない。そういう決まりだ。
「そういえば、皆さんはお札とか式神は使わないんですか?」
装備の確認をしている魔法少女達に、亜梨子が疑問を投げ掛ける。
「あぁ?なんでだよ?」
あいは質問の意図が分からなかったらしく、怪訝そうな顔をしている。
「陰陽師は、そういう魔法を使うと聞いた事があるので…」
「永倉さん、私達が陰陽師って噂されてるのは、そういう意味じゃないわ。昔の陰陽師は、魔物に対しての警察みたいなものだったからよ」
「そっちの意味ですか。たしかに、かおり先輩達は警察の人ですもんね」
陰陽師と似ているのは使う力ではなく、組織としての立ち位置だというかおりの説明で、亜梨子は納得したらしい。
使う力を考えれば、陰陽師よりエクソシストだろうと思うのだが、黙っておく。
「今回は当たりの可能性が高いんですよね?」
シガリロに火を着けながら、安藤に再確認する。
「たぶん、当たりだと思うよ」
「そうですか」
安藤は、笑顔で肯定した。
「君達も、そのつもりで居てくれた方が良いだろうね」
「分かりました」
その言葉を受けて、まだ吸える長さのシガリロを灰皿に投げ捨てる。
「亜梨子」
魔法少女達と会話している亜梨子を呼び、廊下に出た。
いきなり廊下に連れ出された亜梨子は、不思議そうな顔をしている。
「なんですか?」
「今回は当たりの可能性が高そうだ。俺達も全力で戦える準備をしておこう」
「はい…」




