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☆プロローグ

「魔法少女、ねぇ…」


 深夜の校舎で見付けたヴァンパイアと相対している時、突如、頭上から声がした。

 見上げてみれば、二階のベランダに女の子が一人立っていた。


 魔法少女とは、魔法を使ってモンスターと戦う中学生から高校生くらいの年齢の女の子だ。現代の日本において、京の都の陰陽師の様な役割を担っていると言われている。

 個人的には、陰陽師よりも巫女に近いイメージなのではないかと思ったりもするが。

 とは言え、それはあくまでオカルトマニアが話している都市伝説の域を出ない噂話だ。

 俺達を見下ろしている少女がそう名乗ったからと言って、素直に信じるのは難しい。

 しかし、セーラー服を模した様なコスチュームを着て、アサルトライフルらしき銃を持ち、二階からヒラリと飛び降りてきたところを見ると、ただ者では無いのは確かだ。


「さぁ、逃げてください!」


 女の子は、俺を背に庇い、ヴァンパイアに向けてライフルを構えた。


「そう言われてもなぁ…」


 高校生くらいの女の子を残して逃げるのには抵抗がある。

 それに、別に逃げる必要も無い。


「お前の血は美味そうだな」


 ヴァンパイアの目が少女を捉え、ニヤリと笑う。

 少女の指が引き金を引き、夜の学校に発砲音が響く。

 少女の銃弾を、ヴァンパイアは跳躍して避ける。

 ライフルから連続して弾が発射され、ヴァンパイアは校舎の壁等の様々な物を足場にして跳び回るが、ついには火線が標的を捉える。

 ヴァンパイアは空中で灰になり、崩れた。


「おしまいね」


 少女がこちらを振り向く。

 先程はよく見えなかった少女の容姿がハッキリと見えた。緩やかにロールしているロングヘア、少したれ目気味な大きめの瞳。思っていたよりも幼い顔とは逆に、存在感のある胸。スタイルの良い美少女だった。

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