ハーレムルート突入?
第6話
ゲーム主人公と友人その1と、主人公の興味のお話。
誤字脱字等がありましたら、連絡よろしくお願いしますm(_ _)m
さてさて、主人公の方は一体誰を選択したのかな?
「うーん、漫画も読み終わっちゃったし、どうやって過ごそう…」
ほうほう、丁度選択肢発生の場面のようだ。
「よし、決めた!図書室、行こっと!面白い本探して、なければ勉強しようかなー?」
ずいぶん早いなおい。しかも図書館って…つづちゃんルートじゃないっすか!いや、それとも隠しルートか?
このゲームには、バットエンドの数が異様に多いが、分類的には各キャラとの純愛エンド(トゥルーエンド)、駆け落ちエンド、友情エンド、バットエンド、そしてノーマルエンドとあと一つ、攻略キャラ全員を侍らせるハーレムエンドがある。
ハーレムエンドも隠しルートを的確に進めなくちゃいけないんだけど、このゲームに珍しく間違えてもやり直せる機会がある。そのかわり、バットエンドはほとんど学園崩壊。できればやめてほしい。でもでも、つづちゃんとの友情エンドは一番失敗が少ないから、図書館に行くのを邪魔することもできない。
くっ、流石主人公、天然でハーレムルートに一歩近づくなんて、なかなかやるな!
ちなみに隠しルートでは、主人公が図書館を選んだあと、つづちゃんに振り回されているうちに攻略キャラと出会っていく。
間違っていない選択肢を選び続けた場合、主人公が攻略キャラを生徒会役員だと知るのはけっこう後になってからだったけど、現実でもそうなるのかなあ。つづちゃんがいるから、案外すぐ分かりそうなもんだけど。
「つづちゃん!ここにいたんだ!」
「わっ、しのっち!どうしたの?もしかして、私の事探してた?」
「うん!ついさっきからだけど、すぐに会えてよかった!」
いや嘘つけ。お前さっきヒマだからどこ行こうか悩んでたろ。図書室行ってつづちゃんがいたのは偶然だろ。いや、シナリオ的には必然だけど、ここは現実だから。
自分に都合のいいように記憶を塗り替えるクセがある人って、いるよね…。
「つづちゃん、今何やってるの?」
「ん?予習だよー!中等部では授業進むの速かったから、こっちでもそうかなって思って勉強してるの!」
「へー、えらいね!私も一緒にやっていい?一人じゃどうしてもマンガ読んじゃうんだよねー」
「うんっ、もっちろん!ウチも自分の部屋にいるとつい遊んじゃうからさ、気持ちわかるよ!でも今の内に勉強しておけば後でいっぱい遊べるし!」
「おー、いろいろ考えてるんだね!よしっ、私も一緒にがんばろっと!」
…つづちゃんってこんなしっかりした子だったか?やたら元気な見てて疲れる子っていう印象が強かったんだが…少し改めなくちゃいけないな。
でもでも、図書室でそんなにうるさくするのはちょっとお姉さんいただけないなあ。
たったこれだけの会話でどれだけ強調するつもりだ。ビックリマークの数が片手じゃ足りない気がするんだけど。
いやあ、やっぱりテンション高いなー。
ていうかそろそろ行動しないと、攻略キャラ達移動しちゃうよ?
隠しルートだったら早く行った方がいいと思うけど…どうなんだろう。
いや、行ってほしくはないけど、でも、ゲームをプレイした身としては現実だとどういう風になるのかすごく気になるっていうか。
「あっ、この資料持ってきてないや!」
「何の資料なの?」
「ほら、ここの問題で使う資料」
「あぁ、これなら部屋にあるし、とってくるよー!」
「え、いや、いいよ!ウチも部屋にあるし、自分で取ってくるよ!」
「私も丁度足りないモノが見つかったとこだし、ついでだから私が行くよー」
「…そう?なら、頼んでいい? よろしくねっ!」
おー、つづちゃんの強引さがなくなってる。むしろ主人公が強引になってる。会話が色々強引すぎるだろ。
いやー、ゲームと現実の違いって見つけると面白いよなー。
にしても隠しルート行っちゃったよ。あぁ、こうなったら学園崩壊だけはしませんように!
私は必ず主人公と遭遇しなければならない機会があるはずだ。いつかは覚えてないが。でも、それさえ回避できれば後は恐らく関わることもないだろうし、これからはこうして娯楽程度に傍観するだけのつもりだ。よって、学園崩壊じゃない限り、ついでに生徒会に見つからない限り私に害はない。バットエンド確定したら逃げればいいし、うん、学園崩壊エンドじゃなきゃ私に害はない。大事なことなので二度言いました。
そんな心配今しても仕方なくはないけど、なにはともあれ傍観サイコー!ってことで。
自分に都合の悪いことは忘れる人とか、都合のいいことだけ覚えている人っていますよね(´・ω・`)
斯く言う私もそのクチですが^^;