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暁学園  作者: surumeica
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現状確認―会長―

相変わらず生徒会は空気です。

なお、今までのサブタイトルにある攻略キャラ等の名称は、セリフが出てきたから(ryというだけだったりします(きりっ

「あ、机はもう少し左に寄せてください!看板はまだ立てないで!他に準備があるんで!」


 まだ肌寒い風の吹く中、ガヤガヤとした生徒たちが何かしらを手に持って行き交っている。

 そこに私を含めた生徒会役員の大声が飛ぶ。



 ここは西庭。別名牡丹園。もうすぐ牡丹が満開に咲く季節を迎える。それと同時に新入生歓迎会を行うのだ。

 ここの新入生歓迎会は別名牡丹祭と言い、名前のとおり牡丹園、つまり西庭で行われる。ちょっとしたパーティーのようなものだ。全校生徒が参加を義務付けられているが、生徒会が主催なため新入生である私や主人公も主催側として準備に駆り出されている。

 外部性はもちろん、内部生も付属である中等部に属していたとはいえ敷地は違うのだ。色々と中等部とは違うところが多いので、主賓としてお気楽に楽しめるらしい。本来なら。いいなぁ。


 内部生である会計はまだいい。周りにいるのは見知った先輩ばかりだろうし、顔も広いみたいだし。初等部から10年間同じメンバーなら嫌でも広くなりそうなもんだが。

外部性である私や主人公は、知らない先輩方に囲まれている上に此方が指示を飛ばさなければならないのだ。失敗したらと思うと気が気じゃない。嘘だけど。寒い中周りに気を配って突っ立っているのは中々疲れるというだけだ。


 まぁもっとも、ここで準備をしている先輩たちはここ2週間で書類配布のための外回りという名の挨拶回りの時に見かけた先輩たちばかりなので全く知らないというわけではない。中にはゲームに登場していた人もいるしね。

 それにあちらも私たちのことを当然知っているわけで、割と気安く話しかけてくれるのでやりやすい。

 これは本格的に会長に感謝すべきなのかな?あの会長に?うん、まぁいいや。どうせ感謝しても態度には表さないし。


「おーい、この椅子、どこに置けばいいー?」


 と、いかんいかん。考える暇があれば働かなくちゃ。折角特訓のない日なのに、早く帰れなくなってしまう。


「はい、それはですね――――…」




***




「あーー、疲れたぁー…」


 生徒会室で、ぐったりと自分の机にへばりついて言う。主人公や会計も同じようなものだが、先輩方は慣れたもので涼しい顔で私たちを見ている。ちっ。

 ようやく今日の仕事が全部終わり、生徒会室へ引き上げてきたのだ。ちなみに牡丹祭が開催されるのは来週。あとちょうど1週間である。


 準備自体は私たちが入学した時から始まっていた。私や主人公が見習いとして生徒会室に出入りするようになった頃から牡丹祭に関係する書類は回されていたため、概要から設置位置など細かいことまで一応頭に入ってはいる。

 ただ、実際に外へ出て指示を出すというのは別問題だ。自分で理解していてもそれを他人に正しく伝えられるとは限らない。こういうことは得意な人がやるべきで、人の上に立つのが苦手な人はやるべきじゃないと思うんだ。私とか。



「おい、大丈夫か?」


 そう声をかけてきたのは会長。何だか生徒会室にいる時は心配ばかりされている気がする。いや、もちろんそんなことはないんだけど。


「あ、はい、大丈夫です」

「そうか、なら早く支度しろ。お前のせいで帰れないんだぞ」

「う?……あ、ほんとだ…。すいません、いま支度します」


 どうやら私がへばっている間に皆帰り支度を整えてしまっていたようです。反省反省。


 ぱぱっと支度し、立ち上がる。よし、忘れ物はないね。


「お待たせしましたー」


 さて、帰りますか。帰ったら勉強かなー。




***




 自室に帰ってきて勉強を開始したのは良いものの、はて、何かを忘れているような気がする。

 んー、何だろう。そこまで大事でもないんだけど、そこそこ重要な…あ、そうだ、主人公に対する攻略キャラの好感度だ。うん、割と大事だったね。


 主人公と生徒会に入ることが決まってからは主人公が私を探し回るということもなくなったため、主人公の動向を常時観察することはやめたのだ。生徒会の観察は、休み時間と特訓のない放課後のみ。特訓のある日はそれ以上特能なんて使えない。使いたくない。

 主人公の方も、イベントがありそうな昼休みとかは観察してるけどね。放課後は毎日一緒だけど、仕事か何かで別々になる時は一応観察している。

 今のところ、順調にイベントをこなしているようだ。会計以外。


 ただ、今のところあまり攻略キャラの態度に変化はない。それもそうか。

 好感度が一定に達したからといって急に態度が変わったりしたらそれこそ奇異の目で見られるし、そもそもそこまで好感度が上がったというわけでもなさそうだ。

 なにせまだ2週間しか立っていないのだ。接触する機会は多かったけど、私もいたし、あまり好感度は上げれてないはずだ。

 そしてイベントが多くなるのは1週間後の牡丹祭からだった気がする。頑張れ主人公!このまま進んでも学園崩壊が待ってるから、ところどころ邪魔させてもらうけどね!



 ちなみにこのゲームのイベントは、序盤は全くと言っていいほど甘さがないのだ。仲良くなる事に、段々甘くなっていく。つまり選択肢を間違え続けると甘さのないままバットエンドだ。南無。

 後半はともかく、序盤はそこらの乙女ゲームのような強引さや無理やりさがなく極めて自然なイベントばかりなので、それも評価されていた。まともだった攻略キャラが段々傾倒していくさまが堪らない、とか何とか。

 斯く言う私もそれにハマった一人だったんだけどね。ホラーは楽しめるタイプだったし。もちろん、画面の中でなら、という注釈はつくけれど。


 閑話休題。



 取り敢えず、現状をまとめてみるか。

 まず、一番好感度が高いのは監査だと思う。

次点で顧問だと思ったんだけど…どうなんだろう。この人は正直ちょっと微妙。よく分かんないんだよね。

主人公よりも私と一緒にいることが多いせいかもしれない。あれから隔週で日曜日はallegroに一緒に行っているし。と言ってもまだ2回だけだけど。

 や、マズイなーとは思ってるんだよ?でも、あのコーヒーの味には逆らえないというか。

 そもそもここから一人であそこまで行けないんだよね。保護者か教員同伴じゃないと外に出れないらしいのだ。知らなかった。それにあの人いつの間にか外出許可証を取ってきてくれてるんだもの。甘えるしかないじゃない。と言い訳してみたり。何とかして一人で行く方法を考えようと思います。はい。


 それはさておき、選択肢的には次点は顧問だと思う。私の朧げな記憶が正しければ。

 で、次が書記かな。それに副会長、会長と続く。この3人は正直団子状態だと思うけど。

 言わずもがな、最後は会計。一度も選択肢が合わないんだもの。見てるこっちが冷や冷やする。



 で、主人公の攻略キャラに対する好感度はどうなのかというと…正直に言おう、さっぱり分からん。

 だってあの子、私の近くにいる攻略キャラに対しては睨むし、私がいない時は怯えるか普通の対応しかしないんだもん。

 普通の対応している人が一番好感度高いのかと思えばそういうわけでもなさそうで。今のところ私が一番かな、と思うと気が滅入る。こっちも何とかしなきゃなー。

 誰でも良いから早く主人公落として私から引き離してよー!!




 …他力本願じゃ、だめ?



お次はA組での初授業…かな。


サブタイトルの攻略キャラ名、なくした方が良いですかね?

それとも残したほうが良いでしょうか…。

わかりづらいかなー、と思ったり。絡みが多い子だけ書けば良いのでしょうか。

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