表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/19

3条―ちなみに今パスタ茹でてます

 グルコース堤下が魅惑の少女に一歩一歩つめられているその時、ポイズン丸山は何をしていたのか。


 実は今日は丸山にとって特別な日だった。

 彼は故郷に母と4人の兄弟姉妹を残し、出稼ぎに来ている身だ。彼の父は早くにいなくなっている。家に押し入った強盗と揉み合ってそのまますったもんだの関係となって夜の歌舞伎町へ消えていった。彼の中の新世界が花開いてしまったのだろう。


 その丸山の妹であるローレライ綾子がこのたび大学生となり、上京してくるのだ。(※綾子にお祝いのメッセージを送ろう)

 家族の生活費を仕送りしている丸山は、その学費をも出すことになっている。


 「おそいな……」


 都内某所のこじゃれたカフェテリアで挽きたてコーヒーをすすりながら丸山は不安を募らせた。

 初めてのトーキオに迷っているのではないか……。

 よくない輩に絡まれてなすがまま小粋なモーテルにチェックインしていったのではないか……。

 丸山はそんな妄想で興奮するシスコンである。


 丸山の妹やいかに。

 つづく  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ