6条ー寒いので鍋が食べたいです
堤下が第一村人とトラブっている間、ポイズン丸山はリーマン憩いの新橋にいた。
「どうせ俺なんか役に立たないへっぽこ助手なんだよ…」
丸山は久慈の居酒屋じぇじぇじぇそうるブラザーズでしこたま飲んだあげく、彼の必殺技、ポイズンビートを周りのお客にかましまくって反感を買った。その挙句、店長のサンシャイン敦の異空間転送を食らって新橋のはずれのごみ箱に突っ込まれてしまったのだ。
「くそ敦め…ディスイズチョウドイイホンダ翼とちょっと仲がいいからって…」
そう、彼は翼が好きだった。
なにしろ翼のスマイルは100万ドルである。
「ちくしょう…ちくしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
丸山は叫んだ。
特にセリフが思いつかなかったからである。
「おじさん」
そこへ一人の少年が現れた。
「誰だ。お前もこの俺のポイズンビートをくらわされ…」
ドカーン!
丸山は吹っ飛ばされた。
燃え盛るごみ箱の中で丸山はもがいた。
「あつっ!」
丸山自慢のツーブロックは汚い花火となった。
「なにをする!」
少年は不敵な笑みを浮かべると踵を返した。
「待て!お前はなんなんだ!」
丸山はかろうじて問いかけた。
すると少年は振り向きもせず言い放った。
「僕の名はポイズンビート丸山。君の孫さ」
それだけ言うと少年は暗黒異空間に吸い込まれていった。
あとに残されたポイズン丸山は、あまりの出来事にとりあえず寝ることにした。
つづく…