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5条ー抹茶味にしとけば間違いない

グルコース堤下が不思議の鏡に飛び込むとそこは異世界だった。


 「これがパラダイス銀河か…」

 堤下は70年代な男である。


 「古いね」

 いつのまにか堤下の隣にいた少年がつぶやいた。

 「誰だ貴様!!!」

 堤下は大人げない男である。相手が女子供であろうと容赦はしない。

 これにはガラスの少年もドン引きだ。


 「僕は水先案内人さ」

 そういうと少年は堤下を先導するように歩き始めた。


 しかし堤下は勝手に自由行動を始めた。

 「ちょ、ちょっと待ってよ」

 これには少年のギラギラハートもオイルショックである。

 「ここは僕についてくるのがセオリーってもんじゃないのかい?」

 

 「誰だ貴様!!」 

 少年に話しかけられると再び堤下の怒号が響いた。

 これにはダイナマイトなハニーもぜんぜんよくは思わないだろう。


 世界は闇に包まれている。星は瞬き、あたりは宝石のような光に満ちていた。

 堤下は光に導かれるように歩き始めた。

 もはや徘徊老人である。少年はあきらめて家に帰ることにした。


 そのときである。


 どかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!


 ライトノベルもかくやというほどの爆音。あたりは炎に包まれた。


 「まさか…罠だったのか!!」

 そう、堤下が怪しい老人から10回払いで買った不思議の鏡は赤の組織レッドブルの罠だったのだ。

 彼を異世界に閉じ込め、抹殺ポイズンしようという企てに他ならない。


 紅蓮の炎に包まれながらパラダイス銀河を見上げ、堤下は死を覚悟した。

 あきらめてパズドラをやることにした。


 「いやいやそこはパズドラじゃないでしょ」

 少年のういういしい突っ込みが飛ぶ。

 「誰だ貴様!!」


 これには少年も閉口した。


 ☆


 堤下が目を覚ますと病院だった。

 今回は5人部屋である。


 「目を覚ましたようだな」

 堤下が顔を上げると、となりのベッドにサンシャイン敦がいた。

 そして粘着アメーバ鈴木、ジャスティス佐原、ディスイズチョウドイイホンダ翼も臥せっていた。

 「この少年が我々を助けてくれたんだ」

 敦はそういって部屋の隅で眠るガラスの少年時代(10歳)を指さした。


 今回はあまりに不思議な展開なのでよくわからない。 

 しかし彼らが子供に助けられるほど大人げないことだけははっきりしている。


 fin

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