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ニセコの法則  作者: XLT-ゾレト-
二章 サツマヒメ
5/7

五蹴 殺魔インパクト

タイラーインパクト

「次に、平殿」

「は、はい!」

「君はタイラーインパクトというシュートが武器のようだが、さらに上の武器が欲しくないか?」

「上の武器?」

 何かめちゃくちゃワクワクする響きだ。つまり、銅の剣から鋼の剣にクラスチェンジするということだろう。

「最高と最高をぶつけるんだ」

「最高と最高?」

「足の最高点とボールの最高点だな」

「それってみんな普通にやっていることじゃないの?」

「いや、やっているようで出来ていない。というよりも偶発的に出来ることもあるが、それを意識的に引き起こすことが肝要なんだ」

「意識的……出来るんですか?」

「ああ。まあ見ていてくれ」

 サツマヒメはボールをPK地点より少し離れたところに置き、助走を付ける。そしてインパクトの瞬間

「殺魔砲‼」

 というやたら洒落た必殺技名と共に飛んだボールは黒い火花を纏いゴールに突き刺さる。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼

 かっけええええええええええええええええええええええ‼」

 平のテンションは爆上がる。隣で見ていたシノブも「すご」「やば」と漏らしていた。声を。尿をではない。尿は少しだけだ。

「平殿もタイラーインパクトをやってみてくれ」

「ああ!」

 平はタイラーインパクトを何度も繰り出し、その度にサツマヒメにアドバイスされていた。シノブは少し羨ましそうに眺めていたが、お前もドリブル教えてもらったのだから良いではないか、というとドリブル練習に戻る。


「電光石火‼ 疾風迅雷‼」

 シノブは完全に二種類のドリブルを物にしていた。そして平は

「殺魔インパクト‼」

 とタイラーインパクトに殺魔砲の概念を取り入れた新必殺技を会得していた。いや、そこの名前を弄るべきではないような気もするが。もうほぼサツマヒメのインパクトではないか。

殺魔インパクト

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