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第44話

何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?

それと同じくらい、自分にこれから訪れるでき事がわかるという事の重大さに気付き始めていた。


スクロールする次回の放送日が流れる携帯を眺めながら、ゆっくりと歩いて家へと向かった。


夏にしては妙な寒気を肌だけが感じとっていた。


次の日に会社に向かう足は地面を擦るようにゆっくりた動き、いつもより数倍重く感じていた。


昔から嘘をつくのが下手だった自分としては、会社についてからいつボロがでるんだろうと気が気でなかった。


かなり早めに着いた人気の無い静まり返った事務所で少しキョロキョロしながら、いつも通りではない行動をとっている自分に気付かずにいそいそと席へと座った。


「・・・・・・谷垣」


後ろからいつもよりもかなり静かな声で課長の声が聞こえた。


(課長いたっけか?


変な仕草がでてしまったのか?)


あきらめた面持ちでゆっくり振り返ると、いつもの顔はそこには無く、変わりに課長の後頭部が見えていた。


「はっ!?」


と思わずでた声を覆い被さる様に、


「ありがとう!


昨日ウチの母親が世話になった。


お前が病院に連れて行ってくれたおかげで、大事に至らなかった。


本当に申し訳ない。」


課長は頭を上げ、目を潤ませながら語りかけてきた。

100%当たる占いがあったらどうしますか?

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