第40話
何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?
「おばあちゃんは家族とか連絡取れる人いないの?」
首を横にフルフルと弱く振ってこれ以上話しかけるのも悪いなと思って側についてる事にした。
というのも、周りから見たらどうみても身内にしか見えないんだろうなー、っと自分でも思っていた。
それにこんな状態のお婆ちゃんを一人置いていくのはあまりにも酷だった。
車椅子を押して診察室へ向かうと、一見若そうな顔立ちだけれども、髪の毛が少々薄くなっており、色が白くて先生の具合は大丈夫なんですか?
と質問したくなる様子だった。
「どうしたんですか?」
「いえっ、特に・・・・・・」
つい思わず考えていた事が頭の中で反応して焦って答えてしまった。
えっ!?という医者の顔を見て、
「あー、すいません。
今朝転んで足首を痛めたみたいで。
かなり痛そうなんで、診てもらえますか?」
と本題に戻ることができた。
レントゲンを撮って確認すると、特に骨には異常が無い事がわかり、捻挫であると診断された。
湿布を貼って、包帯で固定すると、年齢もあるので十分気をつけるようにと伝えられた。
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