第4話
何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?
そんな気分とは裏腹に外の雨はすっかりあがっていた。
雨上がりの景色に光が差し込んで反射している光景を眺めると、ふっと心が少し軽くなった。
(さぁて、仕事するか)
軽い深呼吸の息が体から抜け出す途中で、光る携帯が目の端に見えた。
「おじいちゃんが亡くなりました。
明日長野に行ける様に準備しておいてください」
母からのメールを三度読み返すと、深い深呼吸をして天を仰いだ。
(じいちゃん・・・)
小さい頃はよく長野に住んでいる祖父の家に夏休みやお正月に帰省していた。
祖父はよく笑う人で、見てるこっちも楽しくなってしまう。
それに、小さな自分たちと一緒によく出かけてくれた。
小学二年の夏休みの時に、近くで夏祭りがあるので連れて行ってくれた。
今思うと小さな公園の小さなお祭りだったが、提灯の灯りに太鼓の音が非日常的な世界観を感じさせた。
興奮と不安が混じる気持ちから、祖父の手を強く握ると、祖父はこっちを見て微笑んでくれた。
100%当たる占いがあったらどうしますか?