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第38話

何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?

朝とはいっても関東の夏は朝から肌にまとわりつく様な暑さで、その中を走って駅に向かうという事は、駅に着く頃には風呂上がりの様な状態に仕上がっている。


駅前で止まった運動不足の体から乱れた呼吸が出入りし、芯から温まった体からは蛇口をひねった様に汗が吹き出ていた。


電車の時刻表を見ると、なんとか間に合いそうな発車時刻。


少し安心して改札に向かおうとすると、目の前で横切っていた人が転んで倒れた。


すぐ目の前の出来事に急いでいた事を忘れて声をかけていた。


「大丈夫ですか?」


うずくまっていて、左足のくるぶしを抑えながら、小さな声で


(大丈夫です)


と、声を絞り出す様に話していた。


顔を覗くと、祖母の様子によく似た老人で、まるで祖母が倒れ込んだ様な感覚に陥り、血が逆流したような焦った感情がこみ上げ、いてもたってもいられず近くのタクシー乗り場まで運んでいた。


「近くの病院まで、急いでっ!」


一緒に乗り込み、タクシーは勢い良く飛び出し、黄色に変わる信号機を潜り込む様に走って行った。

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