第33話
何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?
帰りの電車に揺られる中、いつもはあまり鳴らない携帯が勢い良く振動し始めた。
携帯をポケットから取り出すと、待ち受け画面がまっ黒になり、画面いっぱいに白い色で文字がスクロールされていった。
(今日の夜八時から予言レディオ放送しま~す☆DJマサキ)
呆気にとられていると、画面がパッと切り替わり何事も無かったようにいつもの画面に移り変わった。
携帯の裏や横側を見てもなんでこんな文字が浮かび上がったのか理解できなかったが、時刻を確認すると18時55分。
家に着くのが19時45頃になりそうだ。
例のイヤホンは部屋にあるので、8時にはちょうど間に合いそうだ。
(・・・しかし、何者で目的は何なのだろう?
教えてもいない筈の携帯電話にこんな芸当をできる人間がいるのだろうか?
いや、番号やメアドを知っていた所でできる事ではないな。
そんな事よりも、なんで俺の未来を知っていたんだ?)
100%当たる占いがあったらどうしますか?




