第3話
何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?
一年後輩の栗田さんは真面目で、まるで自分とは違っていた。
計画的で準備に時間をかけるし仕事は丁寧。
でも、自分からしてみると、仕事は遅いし、物静かでつまんない奴だと思っていた。
事務所までの廊下を一言二言話して、それぞれの席に着いた。
「おはようございます」
朝礼が始まって、今日もしんどい1日が始まったとため息がでる。
売上成績の比べ合い。
最初はやる気があって一位の成績をとるためにどうするべきか、がむしゃらになりながら2年間走り抜けて来た。
たった2年間でわかった様な顔をするなと怒られそうだが、他人を蹴落として、精神をすり減らして、このまま過ごしていくのが人生だと思うと、何の為に生きているのかわからなくなってくる。
不満と愚痴と悪口で足の引っ張り合いの世界。
この濁りきった世界で生きる為に自分の中身は空っぽになっている気がした。
100%当たる占いがあったらどうしますか?