第24話
何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?
誘われる様に耳にはめ込んで見ると
「さぁて、今~日も始まりました!
DJマサキがお送りする予言レィディオ!
今日のリスナーは谷垣幸一さんでーす!
いやーぁ、久々の放送という事で緊張しま」
突然聞こえた声に思わずイヤホンを耳から取り出した。
(・・・・・・なっ、何、今の?)
どこからか視線を感じて、先を見るとハナがジッとこっちを見ていた。
「ダメだよ、耳から外しちゃ。」
ハナが言葉を発して、目の前からトコトコ歩いて去っていった。
呆然としながら、ハナの妙な説得力に圧されて、握りしめているイヤホンを恐る恐るもう一度耳にはめ込んだ。
「お~ぃ、谷垣幸一!
駄目だろ、Youはリスナーなんだから!
今度勝手に外したら痛い目見るよー!
ってなワケで、今日の予言レィディオスタートしましょう」
耳の奥から軽快な音楽が聞こえて、声の主はよりテンション高く話し始めた。
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