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第20話
何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?
遠くの方から声が聞こえる。
聞き取れない程小さな声に耳を傾けていくと声は少しずつ大きくなっていった。
聞こえそうだと思い、一歩近付こうとすると、足元に何かある事に気付いた。
視線を送るとハナが、見上げて口を開いた。
(ちゃんと持ってなきゃ駄目だよ)
ハッと目を覚ますと、太陽の光が部屋に差し込んでいた。
ボーッとする頭でそのまま誘われる様に外に出て、物置に向かいゆっくりと腰を下ろしてそれを拾うと、家の方に目を向けた。
視線を感じて目を細めた先には何もなかったが、何かあった。
そんな感覚を振り払うように、息を深く吐いて、家に戻っていった。
布団に戻ると直ぐに眠りについた。
夢の中で再び聞こえた声に頭の奥で反応していたが、そのまま深い深い眠りに誘われていった。
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