第17話
何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?
そんな心境を知ってるのか、面白がってついて来る様に移動してきた。
パニック状態になり、蜂を見失うと少しの静けさの後に、耳元で羽の音が聞こえた。
勢いよく立ち上がり、悲鳴と叫び声の間の言葉にならない声を上げながら、全力でその場を走り去った。
茶の間に勢いよく飛び込むと、祖母が
「そんな騒いでどうしたね?」
と、いつもと変わらない調子で話しかけてきた。
「は・ちっ・はちが・・・・・・刺される」
呼吸と言葉が交わりうまく喋られなかった。
「蜂かい?蜂でそんなに驚くのかぃ。
幸一もまだ子供だねぇ。蜂の巣でもできたのかねぇ?」
お茶を飲みながら淡々と話す祖母を見て、自分もなんでそんなに驚いていたのかよくわからなくなってきた。
冷静になってくるとぶつけたらしくて、すねや腕がひどく痛んできた。
100%当たる占いがあったらどうしますか?




