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第11話

何気ない日常を過ごしていたが、祖父の死をきっかけに自分の未来を放送するラジオを手に入れた主人公。未来は何故ラジオから放送されていたのか?その未来はただの予測なのか?現実に起こる確定の未来なのか?未来は誰の手にあるものなのかわかった時、あなたはどうしますか?

今の景色と記憶の景色。


どちらが正解なんだろう。


大きくてまるで遊園地の様に見えていた景色が家の近くの公園になってしまった感覚だった。


ふぅー、っと小さいため息をつくと、ハナが見上げていた。


じっと見つめ合って、頭を優しく撫でると、ハナの口が動いた。


(こっちにきてよ)


目が点になった俺を置き去りにして、トコトコと歩きだしたハナを暫く見つめていると、ハナは立ち止まって振り返った。


目が合うと一歩足が前に出た。


それを確認するとハナはまた、前を向いて歩き始めた。


頭は混乱で容量がいっぱいになったが、足は冷静にハナの後を追いかけていった。


気がつくとハナが止まっておすわりをしていた。


自分の足が止まり顔を上げると、祖父の作った物置小屋の目の前だった。

100%当たる占いがあったらどうしますか?

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