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⑶『罪、駆ける、罪』

⑶『罪、駆ける、罪』



人生、後戻りが出来ないなら、後の人生を、全力で生きようと、俺は思った。そうすれば、芥川賞が取れなかったとしても、単に、俺はそこまでの人間だったと、自分で踏ん切りが付く。まさに、後悔のない人生に、するためなんだ。



実際のところ、芥川賞を取るには、恐ろしいトンネルを抜けるしかない。途中、トンネルが崩落して、死に絶えることも、小説では充分有りうることなのだ。たった一つの、罪を犯すことが、芥川賞を取ることなら、俺には、全力で駆けても、その罪の本質は、分からないだろう。



別段、一番名誉ある賞だから、という観念的知悉で、芥川賞が取りたい訳ではない。自分は、芥川がカッコいいと思っている。その死にざまからして、劇的じゃないか。無論、俺は、自殺はしないと思うけど、自殺したら芥川賞を取れるとしても、俺は死にたくない、もう、ふと振り返ると、そんなところまで、来てしまっていた。

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