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⑽『罪、駆ける、罪』

⑽『罪、駆ける、罪』



芥川賞が、俺には取れないだろうということへの、絶望の淵から、やがて俺は、文学賞であれば、何でも、取れればそれに越したことはないと、思う様になった。芥川の亡霊から、離れることが出来た、ということなのだろうか。国語から離れることも、考える様になった。



芥川は、長編小説が書けなかったとされているが、それにも、俺は類似性を自己に見る。無論、罪、駆ける、罪、ということで、俺は今まで、全力で駆け抜けて来た。今度は、小説家でもあり、詩人でもある様な、そんな位置に、自己を定めたいと思う。



上を見上げると、曇天が覆っている。ひとすじの光、俺はそれを、芥川賞の様に思ってはいたが、何、何れ、晴れる日が来たが、無数の賞が、太陽の光に照らされているだろうから。そう思うと、駆け抜けた今日までの間の罪も、浄化されて行く感じがした。もう一度、罪を犯す時は、今度は芥川賞ではなく、誰か人の為に、動こうと、思った次第だ。

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