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えいたん!~英単語から妄想するストーリー~

TV dinner

作者: 蒼井托都

記憶の底で冷凍してた

甘い恋心を解凍して

ただ傍に居るだけの友人を

好きな人へと巻き戻す


傍に居続けるために

雑音を全部閉ざした

無意味な意識で二人の持続可能性を

減らしたくなかった

時に仲良さそうな振りをして

彼に近づく誰もが憎くて

私だって好きだったんだと

どうしようもないマウントかましたかった


二人で居続けられるならなんでもよかった

体温を感じること以外に許されることは

なんでも試した

何度も踏み込んだ

それでも言えなかった

想いが沸騰しそうだった


何度か季節が巡っていく中で重ねた

二人の時間はどれ一つとして嘘じゃないけど

指先ひとつぶんの距離だけが

越えられないうちに君は

最愛に出逢ってしまった


もう限りなく食べ頃だった恋を凍らせたから

今更だったのだろうか

邪魔なんてできない恋が

愛に変わる過程を見つめながら

熟れた想いを食べよう


君の人生に寄り添えるならばなんでもよかった

二人の時間は形を変えていくだろう

向かいあわせの距離で

「君は永遠の友だ」と

笑う君を

ずっとずっと

好きだった






○お読みいただきありがとうございます。

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※TV dinner→レンジで温めればすぐに食べられる冷凍食品


どこで見かけたフレーズか忘れてしまったんですが、不思議なフレーズだなあと思って記憶に引っかかっていました。

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