詩も 何気ない日常の中にひそむ違和感
「今日もいつもと同じ」
「平穏な一日」
「でもどうしてだろう。何かがおかしい」
何気ない日常の中
ふと気が付いた違和感
闇は徐々に 平穏を侵食していって
灰と砂に変えてしまう
どれだけ時を経て 守りを固めても
結末はやがてやってくる
死と別れを招き
生と出会いを遠ざけて
――その世界で死神は隣人であった
――その世界で自由はおとぎ話だった
「だから人々の瞳に光はなく」
「色のない暗闇を宿していた」
――常識は語らない
――平凡は示さない
――未来の希望も幸福も
「ストーリー」
人が死ぬことなんて珍しくもない。
今はそんな時代。
でも平和だ。
だって、常識を守り平凡でいるだけなら、人は死なないのだから。