魔王城の隠し部屋
転生されてから10日が経った
深夜帰ってきたあとお風呂と食事を済ませ寝て起きて今はお昼の12時
昨日の修行でレベル15まで上がることが出来た
外に出てすぐはスライムしかいなかったが森の中に入るとDランクモンスターが存在していた
虫?の大きい存在みたいなばかりだったがスキルを使って戦うと勝てない敵ではなかった
初日は敵の動きに慣れるまで時間はかかったが2日目からは余裕をもって敵をやっつけることができた
スライムの経験値は改めて低いと認識した
レベルもスライムだと時間かかったがDランクの敵だとすぐにレベルがあがった
とりあえず目標のレベル15まで達成しレクリアにその事を報告した
まだ今後の事が決まらないため頭を抱えていた
とりあえずはモンスターから得ることが出来る命の結晶みたいな物、名前をソウルジェル
この世界ではこのモンスターから得ることができるソウルジェルで生活を豊かにさせているらしい
電気、動力、または調理用の加熱道具など様々だ
前の世界では電力の代わりみたいなものだろう
このソウルジェルはモンスターを倒すと出てくる
この世界の人達とモンスターの大きな違いである
モンスターは世界のいろんな場所に発生している時空の狭間みたなところから出現する
狭間の大きさで入ってくるモンスターが変わってくるらしい
ほぼ大きさに関係なく入ってくるスライムから小さい隙間なら通ってこれるDランクモンスター大きな狭間だとC,B,Aと強力なモンスターも入ってくることがあるみたいだ
モンスターと呼ばれる存在は皆ソウルジェルを命の代わりとして生きているらしい
『さてとちょっと昨日は楽に戦えた分余力があるし、天井の掃除を隅々までやってみるかな』
5階の天井だとネズミやイタチといった生き物の存在はないがクモやホコリが多かった
だいたいの掃除は終わったがそれは最低限の場所だけだった
時に吹く風にホコリなどが寝てる時に舞う時があった
掃除の準備はもう済ませてある
お水を入れたバケツも10個用意していた
『さあ始めようかな!』
約1時間が経過した
ここら辺はこんなものかな?次は壁際までいこう
天井を這いずりながら奥に進む
ひゅうぅぅぅ、、
風の音が聞こえる
奥の壁際までくると下に進む梯子【はしご】があった
『下に、、、いけるのか?』
まさかの天井での発見だったまさかこんな場所から下に行ける場所があるなんて
しかもこの下にいく道は4階、3階、、もっと下まで続いてるんじゃないのか?
鬼羅 真佐斗は少し荷物の場所まで戻って準備をした
何があるのかわからない
いきなり魔族と出くわす可能性がある戦う準備はしておかなきゃいけない
最初は降りるのはやめておこうかとも考えたが
興味本位が勝ってしまい行くことにした
もしかしたら隠された強い装備があるかもしれない
魔王を倒す目標がある以上少しでも可能性のある行動は大切だと考えた
荷物を背負い梯子を降りていった
カンカン、、、
【もう二階くらいまでは降りた気がするな、、まだ下が見えない、、地下くらいまで続いている可能性があるな】
カンカン、、
地下にももう到達した頃だろう、しかしまだ下が続いていた
感覚でいうと地下の5階くらいまでは降りた時1番下の場所まで辿り付くことができた
【いきなり、、封印されたモンスターでも出るんじゃないかな?】
下に降りた時、目の前に扉があった。不安はあるがもう後には戻れない
【結構、、傷んだ古い扉だな、、】
腐りかけの大きな扉を押す
ギュイイギギギギギィィイ
引きずる鉄の擦る音が大きく響く
大きな広間にでた天井も高く三階くらいまでの高さがある
『まさか、、この城の地下にこんな大きな場所があるなんて、、』
真ん中を見ると十字に貼り付けにされた人がいた
キラは静かに近づく‥
『だいぶ、、干からびているな、、何百年も経っていそうな感じだ、、この人はここで処刑か?封印でもされたのか?』
『『その、、どっちもじゃ、、』』
!!!
『え!?』
生きている!?まさかの事態に驚いて後ろに飛ぶ
『『そう、、、ビックリするもんじゃない、、少年、、』』
干からびた死体な感じの人が顔を上げてこっちを見る
『お、、お前は?』
『『妾はラプラス、、この世界では悪魔とか神と呼ばれる存在だ、、、』』
『あっ、悪魔?』
『『い、、いまは色々説明するより、、た、頼みたいことがある、、わ、、妾にソウルジェルをくれんか?、、もしソウルジェルを妾にくれたなら妾は其方のシモベになろう、、お、、おね、がいじゃ』』
『あ、、悪魔、、もし本当に悪魔ならお前の言うことはう、、嘘と言うこともある、、騙して命を奪うこともあるんじゃないのか?』
テレビか何かで見たことがある
悪魔は自分のためには平気で嘘をついて相手を陥れるのだ
『『ふふ、、なるほど、、よくできた少年じゃないか、、だがしかし、、妾は嘘は吐かん、、肉体も2000年経っていてもう朽ち果てて砂になるまでそう長くはないだろう、、妾はこの国に逆に騙されてここにいる、、悔しいのだが、、妾を騙した連中ももはやこの世にいまい、、今はただもう一度この世界で元気に動いてみたい、、そんな願いじゃ、、、それに悪意などつまらない感情じゃ、、た、、、たのむ、、』』
鬼羅は考えた
この者が本当に悪魔としても2000年間もこの場所に居続けた辛さもある
それに今は少しでも、、、
鬼羅は覚悟を決めた
ラプラスに近づく
『俺の名前は鬼羅 真佐斗だお前を信じたわけじゃない、、ただ俺にはどうしてもやり遂げなきゃいけないことがある、、その為なら、、悪魔と名乗るお前の力を俺に貸してくれ!』
ラプラスは笑う
『『ふふふ、、まだ幼き少年よ、、そなたの望む道では、、楽しませてもらおう』』
鬼羅はラプラスの目の前で今までモンスターから手に入れた全てのソウルジェルを出した
ギュウオオオオオオオオ、、、
ソウルジェルがラプラスに吸い込まれる
ソウルジェルが消えた
目の前の屍【しかばね】と化していたラプラスも肉体に精気が満ちている
『まだ、、本来の力には、、足りないが、、感謝するぞ、、鬼羅様』
腐りかけた腕や足に繋がった鎖を引きちぎる
ガチャンガチャンガランガラン、、、
『ふん、、2000年間まとわりついた忌まわしき鎖もついにサヨナラか、、』
【【水の魔法、、、ウオーター】】
ラプラスは自分の周りに水を囲んだ
ギュルルルルーーー
ビシャン!水が弾けたあと次に風が舞う
【【風の魔法、、、エアリアル】】
風で濡れた身体を乾かす
赤い長い髪
そして
!!
お、女
すぐ後ろを向く
『なんだ鬼羅様、、ウブな反応じゃないか、、やっぱりまだまだ少年だな』
『う、、うるさい!あ!ここに服や下着がある全部まだ新しい物だから遠慮しないで着てくれ』
ラプラスは渡されたバッグに手をとる
『ありがとうございます鬼羅様』
ラプラスは静かに微笑んだ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『着替えましたよ鬼羅様』
ラプラスは久しぶりの開放に身体を動かす
『その、、ラプラス、、様は必要なのか?お前は一応悪魔なんだろう?悪魔って言っても神様みたいな者じゃないのか?』
『ふふ、、神様ね、、妾は元々は遠い昔は人であったのだ、、しかし、、妾は禁忌の魔法を使用して死なない身体となったのだ、、まあ死なないといいつつもさっきまではやばかったがのふふふ』
『禁忌の魔法?それってどんな魔法だったのだ?』
『ふむ、、鬼羅様は妾の今はご主人様、、隠し事は不要だな、、妾が行った禁忌の魔法とは他の世界をつなげる次元空間魔法だ』
羅巳那からの報告
だいたい週末に更新予定しています。もしかしたら遅れることがあるかもしれませんが、、もし良ければ励ましのメッセージとかも頂けたら幸いです
ちょっと文章力低いですけど一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします