〜天堂 スズメ〜
大変だ!
大きな声が城内に響く
『このことを国王と大臣様、それに大魔導師様と隊長のビルダー様に報告を!』
どうしたんだ?
それは驚きというより信じられないことがとい様子
王陛下の扉を守るナイトは何がおきたんだと聞いた
『異世界人で13のスキルを持つ者がいた!』
守備兵はすぐに王の扉を開いた
直ちに王の広間に人が集まってきた
異世界人達が来て3日目
様々な事を伝えてきた
その中でももっとも大切なことの1つ自分のステータスのことだ
この世界に来た異世界人はみんな同じくレベルは1だ
レベルが1だとステータスも皆同じくらいだがレベルが上がると
ステータスとみんなとの変化がわかる
しかしこの世界のレベルにはステータスの上限がある
ステータスには主に力、防御、スピード、HP、魔力
このステータスは個人個人によって高い低いはあるが
レベル1だと力の上限が100ならどんな怪力の人間でも100を超える事はできない
その時はレベルを上げると力の上限が解放されて100〜上にいくのだ
ここの世界に来た異世界人はみんなレベル1なので
ステータスはみんな上限が最大値になっていた
しかしスキルや魔法などはレベルに関係なく取得できるようになっている
この世界の人は外の魔物と戦う許可のある14歳までは
戦いは禁止だが14歳までにスキルや魔法を覚えるのがこの世界での手順だ
『まさかスキルを13個ももつ人間が現れるなんて‥‥‥』
『過去に1番多くのスキルを所有数6個の倍以上』
『しかも、、Sランクスキルと言われているスキルが3つも使えるなんて』
『けっ、、どうせ数だけあっても使える力があるかわかんねえじゃねえか』
そう言ったのはこの国の騎士団長のブロッサム団長だった
彼はこの国1番のレベルと実力
レベルは86
スキル所有は6個
彼は信用できない異世界人は嫌いだった
同じ人間だが育った世界が違う
この前の召喚で何人かいた異世界人は1人大暴れした
その時暴れた異世界人をブロッサム団長は容赦なく斬り伏せた
『しかも女だぜ魔法使いならまだしも女が多くのスキル持ってても仕方ねえだろ?』
スキルは基本身体能力で発動し使用する
直接相手の剣と剣を交えて戦うのに有効なスキル
そのスキルを力の弱い女が使うのは無駄だとブロッサムは言いたかったのだろう
その言葉に周りの女性陣も怒りをあらわにしたが
団長ブロッサムには誰も反論はなかった
実績がある、レベルが高い、権力もある
そんな立場のブロッサムには誰も歯向かうわけがなかった
『とりあえずはまだレベルも1です、これから異世界からきた人達には皆レベルを1か月の間に15まであげる事を目標としています。今はまだスキル所有が多いとかの話はまた後でもいいかと‥‥』
『そうだな今はただこの世界の事を知ってもらいレベルを上げて戦力として頑張っていただく方向で』
『けっ、、あんなやつらレベルを上げたからって役に立てるかどうかわかんねえぜ』
『その13のスキルをもつ女性の名前だけ、、教えてもらおうかな?』
王様は確認だけと聞いてきた
『はい!名前は天堂 雀です』
ブロッサムは顔を抑える
『チッ‥‥顔の傷がうずきやがるぜ‥胸糞悪い』
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この世界に来て3日
この世界は前いた世界とは違うとのことだが
眩しい太陽
青い空
夜は星空
空気、、水
どこか外国にでも来たのかな?と思うくらいだ
実際外国には行ったこないのだが
この世界は前いた世界とほんと変わらない
変わったことといえば
自分の家がなく
知り合いもいない
弟も実の弟もいない
だけど気持ちいい風が吹いている
『弟達に、、、会いたいな』
すずめさん!こんにちわ
私は気持ちの良い場所を見つけて近くに落ちていた棒を振って稽古をしていた
そんな私に可愛いらしい女の子が話しかけてきた
『こんにちわ初めまして!私は田中 真夜といいます、ちょっと遠くから見えたもので、、お話ししてみよーかなって思って来ちゃいました』
『そうか、こんにちわ私は天堂 雀といいますよろしくお願いします』
『知ってます、天堂さん有名人だから今日はみんなその話題になってますよスキル13個ってすごいみたいですね』
『私もスキル13個は凄いことだと聞いたが、、私はこの世界に来たばっかだしな、どれほどなのか全然理解はできない』
『いや、実際凄いような気がします!だって私はスキルは1つだけでした、しかもランクはB級のスキルみたいです、、はうーなんかわかりませんけどちょっとだけショックでした』
『そういえばランクはSのスキルとはいっていたな、、まあ実際使ったことはまだないので、どんな風になるかわからぬが、、』
『明日からはレベル上げるための実戦があるみたいですね、また、、これで死ぬ事なちゃったらって考えると、、怖いです』
『そうだな、、せっかく得た命、、絶やすにはまだこの世界の事が全然理解できていない、、まずは生き延びることを優先させ、この世界を知る時間がほしいところだな』
『明日はいくつかパーティを分けて作ると言っていた、、一緒のパーティになれるといいな?』
『はい!すいません天堂さんその時は是非お願いします』