魔王の1日
『魔王様本日の食事会では第八王家ヘルディア一家の方達が参りますいつも通り7時までには席にお付きください』
『ヘルディア家か、、では8年前のグランデア王国を滅ぼした時の話でも聞こうかな、じゃあ私はトレーニングにいくかな、そういえば』
使用人の亜人の方を向く
『今日は2組の訪問者しかこなかったな最近トラブルとかはあんまりないみたいだな?』
『はい、、強盗や殺人等も最近はまったくなくなりました事件という事件はないと思いますだけど最近人間達が魔法を使っての召喚魔法をやってるみたいです』
『召喚魔法?』
『はい、人間達が勢力増やすために違う世界の住人を呼んでるみたいです』
『ふふふ、、他の世界の住人か‥‥皮肉な物だな‥‥同じ世界に生きる者達と血を流す戦いを繰り返す中他の世界の人達を加えて戦うことになるなんてな‥‥』
魔王は小さく笑ってみせた
『しかし、、他の世界から住人を呼ぶなんて魔法などあるのか?』
『はい、一応禁忌とされていますが召喚魔法は存在します今ある魔物の穴も昔に召喚魔法で異次元をつなげたものと言われています』
『では、その魔物の出る穴に入れば我らは違う世界にいけるのか?】』
『過去に調査で穴の場所を調べたことはありますが穴の向こうにはいけませんでした物や腕を穴の中に入れた結果戻ってこなくなりました身体事入った者もいますが帰ってこなく‥‥長年の調査の結果我々は諦めました人間達は今もあの異次元の調査は行ってるみたいですが‥‥』
『ふむ、、まあいい私はトレーニングにいく』
魔王は玉座を立った後広間から出て行った
上で話を聞いていた真佐斗は通路側に移動した
そして微かに見える魔王のいく先に付いて行った
そしてある部屋に入る
『ここは、、』
隙間から見える部屋の中は筋力トレーニングに必要な機材のある部屋だった
『魔王ってここでトレーニングするのか?』
魔王ってそんなイメージがなかった
玉座に座りわがまま放題だったり膝の上にはサキュバスみたいな人とイチャイチャしてそうなイメージしかなかった
最初から強く苦労等もしらず
だがここの世界の魔王は強くなるためにトレーニングをするのか、、びっくりだな、、
しかしそれはそうだよな
魔王も玉座に座ってるだけじゃあ強くならないか、、
魔王はそのあと2時間近くまでトレーニングをした
『ふーー今日はこれくらいまでにして風呂にでもいくか‥‥‥』
魔王はトレーニングを終えて今からお風呂にいくみたいだ
僕はまた魔王を上の天井の隙間から覗きついていくことにした
お風呂もさすが魔王が入浴するのに相応しいというお風呂だった
でかい露天風呂だけでなく水風呂にサウナもある
1時間の入浴を終えて着替えてお風呂場をでた
『次は食事だな、、誰かが来るとは言ってたけども‥‥』
ぐうぅ‥‥‥
お腹がなく
『ご飯食べてなかったらお腹は空くよな、、でもまだ今は情報を入手しなきゃここが魔王のお城ってだけはわかるけど人間は敵みたいな会話もあったしここは慎重に行動して情報を手に入れなきゃ!』
良い匂いが立ち込める
匂いが上の天井までくる
魔族達がどんな食べ物を食するのかわからないけど
この匂いの物なら食べれそうだな‥‥‥
『やあヘルディア閣下ようこそ!お久しぶりです!半年ぶりくらいですかな?』
ヘルディア閣下と呼ばれた人は敬礼の挨拶を行った
『あーーヘルディア婦人も今回はどうも、、相変わらずお美しいです、お!ミーテル!大きくなったね将来は閣下みたいな強くたくましい戦士になるため修行はしているかい?グレアもははは!久しぶりだね!今日は来てくれてありがとう!』
『あ、これはこれはヘルディア-オウガバル殿もお久しぶりです父がいつもお世話になっておりました』
大きいおじいさんは強い傭兵といった雰囲気がある
『やあデュラン、、久しぶりだね、、王になって風格が父に似てきたね父のガデルはまだ旅から帰ってこないみたいだね』
『ええ、、父はもう旅に出て3年、、私が王位に立った次の日にあとは任せたといって旅に出てしまいもう三年間まったく帰ってきません母も父を心配しています、、まったく我が父ながら破天荒は昔からでして参ったものです』
魔王はやれやれといった様子だ
『ははは、、まあ元魔王だ、どんな状況でもやつが死ぬ事はないだろうやつは化け物だったしな
安心しなさい』
『ははは‥化け物と言われたら安心なのかはわかりませんが』
魔王は笑った
『まあどうぞ、、うちの給食員達が奮って食事を用意いたしました冷めないうちにいただきましょう』
『相変わらずの凄い料理だな、、旨そうだではいただこう』
『ヘルディア閣下、では食事をいただきながら第1回目のお話は閣下の武勇伝を聞こうじゃないか』
魔王はヘルディア閣下の顔を見て尋ねる
『グランデア王国戦争のお話でも聞こうかな?』
『8年か、、結構時間が経ったものですな、魔王様はまだ訓練の途中でヘラクレスの山脈で修行されていた時だったですね』
ヘルディア閣下は懐かしいといった感じで答えた
それからヘルディア一家の話を聞きながらたまには歌も歌って魔王は食事を楽しんだ
イメージではまた魔王ぽい感じじゃなかったな、、1人で食事をするイメージがあった、、
ごくん、、、お腹がへった、、そろそろ食事も終わってあとは就寝だな、、
あの食事いただきたいけど部屋からでたあとすぐに片付けがきたら大変だしな
深夜も警備の巡回もあるだろうから下におりるタイミングが難しい
食事が終わってヘルディア一家を見送ったあと魔王は自分の部屋に戻った
『ここが魔王の部屋か、、意外に普通の部屋なんだな本棚に机、、少し大きなベッド魔王は1人で寝るのかな?こーいうのってやっぱり何人もの女性達と夜を過ごすのかなって思ったけど意外に普通なんだな魔王って結婚ってしないのかな?いや、父は元魔王って言ってたから結婚はするんだまあそりゃあそうだろう』
1日魔王のあとを付いていったけど
わかった事とやらなきゃいけないことやれることやれないこと
もっとまだ今は情報が足りない
このままご飯を食べないで我慢もできない
どこかで入手できる場所も見つけなきゃ
あ、食事下げちゃったかな?
僕は3日間この天井で全ての様子を監視した
王は起きてから9時から3時までは来訪者の対応らしい
ほとんどが報告を聞いてやってよしなどのゴーサインをだすだけだが
時には相談でこれはこーやってみてはどうだ?といアドバイスもだす
3時からはトレーニング2時間ばかし
その後はお風呂
7時からは毎回違うお客様を迎えての食事会だった
食事は9〜10時までには終わる
その後食事を下げるのは朝のメイドが下げる時までは食事は下げなかった
部屋には食事中もそのあとも誰も入ってこない
初日はいつのタイミングで下げてくるか警戒したため降りなかったが
2日目からは天井から降りて食事をいただいた
量が多いので朝昼用の食事まで用意できるので助かった!しかも美味い!
味付けや見た目も前の世界と似ていたので助かった
あとお風呂も朝に掃除係がくるだけで魔王のお風呂は安心だとわかった
しかも城だというのに夜中の巡回はいない!
本当に魔王のお城か?と疑うくらいだ
この魔族の住む場所は人間達が四天王を倒さない限り
結界を解かないらしい。それで人間達は魔族達が住む場所には来れないみたいだから
安心しているのだろうか?
しかも来ても問題ないと言わないばかりの会話もしている
そうとう強いのだろうけど
たまに気になる会話で強くなる方法がわかっていないという会話
今週はレベル115から116に上げるため狩も頑張らねばなと話していた
それに今回もきっちりトレーニングしたのでレベル上がった際は上限までは大丈夫という
レベルというのが存在してるなんてさすが魔王が存在する世界
でも気になるのがレベル上がった時の上限?
まだ調べなきゃいけないことが多い
でも今日の夜からは僕自身も強くならなきゃいけない
そのための行動もしていこうと思う!