異世界転生者達
学校通学中、田中真夜は弟を幼稚園に連れていこうと一緒にいた
『真夜ちゃん学校って楽しい?』
弟の無邪気な顔がむいてくる
『うーんまあ幼稚園に比べると楽しくないかもねでも色々大きくなってから楽しめることはあるからなーどっちが良いとは言えないかなー』
私は弟の方を向いて笑った
『そうなんだーでも真夜ちゃんは結婚ってする人はいるの?』
弟の悪気のない素直な質問はとくに痛い
『そ‥‥そだねいつか王子様と結ばれる‥‥かもね?めっちゃかっこいい王子様』
『へー王子様かーいいねー真夜ちゃんの王子様はかっこいい?』
『う‥‥うんカッコいいよ』
エヘンといった顔をし対応した
ズン、、、
途端に凄い音とともに激しい地震が起きた
『リオ!!!』
真夜はとっさに弟を抱きしめた
『真夜ちゃん!地震!』
リオは強張った顔になり真夜に抱きつく
『リオ!!離れちゃ絶対駄目!!』
ズズズン!!
地震は更に激しさを増した
走っていたトラックが道路からこちらに向かって走ってくる
『リオ!!!』
包むように弟を抱きしめたあと激しい衝撃が身体に伝わってきた
離しはしない!!!
真夜は意識が無くなる時まで弟を絶対死なせないという気持ちで強く抱きしめていた
『僕も絶対真夜ちゃんから離れないよ』
『まもなく肉体の再生が終わります』
魔道士達の1人が班のリーダーに報告した
『次に‥‥魂の定着ですが‥‥』
『どうしましょう』
『魂の片方がどうしても離れていきません』
『肉体1つに2つの魂が入るのは危険と考えるが‥‥‥』
班のリーダーは不安な表情をする
『今は肉体が再生したのに魂がすぐに定着させないと‥‥』
肉体再生の担当からも不安の声が出る
『肉体事態が死んでしまう可能性もあります‥‥』
『ここは再生した肉体に魂を二つ入れることにする!記憶などは再生した肉体のものだ、、安全とは言えないが今はなんとかなると信じて魂と肉体を定着させる』
班のリーダーは決断した
わかりましたと他の魔道士達も了解した
10人の魔道士が最後の詠唱を唱える
ドドドドド、、、、
転移が終わって煙が舞う
煙の中から出てきたのは
1人の少女
夜の8時35分、、、転生、、、成功しました!
田中 真夜
オートリア王国第五芒星広間に召喚
『全ての召喚転生夜9時5分終了しました!』
報告を大臣に行う
『過去最高の召喚転生転生された人数99名1名、、、消息不明』
大臣のカリオンが声をあげる
『皆の者長きに渡っての時間ご苦労であった今回は過去どの世界でも成功例がないくらいのものであった残念ながら1人の召喚は失敗したが99名を成功させれたのはこの国の誇りだこの中から魔王に剣を向けれる者がいるのかはまだわからないが未来の勇者達を導き呼ぶ事ができたのは
とても素晴らしい出来事だ!今はまだ眠りについている勇者達だが明日には目を覚ますだろう
皆は今日はもう帰宅し休養をとってくれ凄まじい魔力の消耗で疲れた身体を休めるが良いあとは残りの魔道士達がしっかりとみてくれるだろうでは本日は解散とする!』
『真夜ちゃん、、、、僕はいつでも一緒にいるよ‥‥いつも離れないで真夜ちゃんといつまでも、、、、』
目が覚めた時自分の涙が凄いことに気づく
『あれ、、、ここはどこ?』
見覚えのない布団と天井、、、そして周りの部屋の風景
病院とも違うみたい、、
朝の強い日差しが目に入り目を覚ます
目を手で涙をふき
ベットから身体を抜け出す
外の窓を覗く
外の庭には見たことない植物がみえる
【大きい庭だな、、ここはどこだろう?】
コンコン、、ドアを叩くノックの音が聞こえた
キイ、、
ドアが開かれた
『おはようございます、、よく眠れましたか?』
魔道士が様子を観に部屋に入ってきた
『おはようございます、、ここはどこですか?』
服装に少し驚いたが今は状況が知りたかった
『ふむ、体調は良いみたいですねよかったよかった』
安心した表情でうんうんとうなずいた
『ここは南の大陸オートリアそしてここは四大帝国と呼ばれるオートリア王国ですあなたは昨日この国に召喚されてここにきました』
『しょう、、かん?』
田中真夜は言われた意味を理解が追いつかなかった
『ふふふ、、大丈夫ですお昼になったら起きたみんなを集めて説明しますので今はとりあえずゆっくりしててくださいどうぞ、こちらを朝食をお持ちしましたお手洗いは部屋をでて右にいくとあります、とりあえずはお昼まではゆっくりしててください。お昼頃またお呼びしますね』
真夜はわかりましたと言って食事をとりゆっくりした
頭がまだぼーとする
起きたてだからか?なんだかいつもと身体の感覚が違う
手を動かすのはいつもの事のはずなのに初めて動かすような感覚だ
食事のパンも噛む感触がなんだかいつもと違う感じがする
飲み物の飲む感覚も違和感がある
【ふう、、、なんだかいつもと違って疲れる、、】
とりあえずお昼から何かやるみたいだけど今はゆっくりしておこう
何か事故で後遺症があるのかもしれない
真夜は最後の記憶をゆっくりと思い出す
地震が起きた時のこと、、、
あの時何か怪我でもしたのかな?
弟のリオの事を考えた
あの時一緒にいたリオどうしたのかな?
あのさっきの人の様子だと大変な事態にはなってみたいだけど
怪我とかはしていないのかな?大丈夫かな?
食事で神経的に疲れたのでベットで横になる
まだ、、、疲れてるみたいだ
手術かなにかしたときに麻酔薬や薬とかで身体がだるいのかもしれない
私はもう一度眠りについた
お昼を過ぎた
コンコン、、ドアを叩く音
『失礼します』
私はゆっくり目を開けた
『あ、、お昼ですか?すいません寝てしまってました』
私は身体を起こした
『いえいえ大丈夫ですあと30分ほどで聖水がある庭の清光の泉まで集まっていただけますか着替えを持ってきましたこれに着替えて部屋から出てください私は部屋の外でお待ちしております。あ、私の名前はブラウンと申します、申し訳ありません名前を伺っても宜しいですか?』
『はい、私の名前は田中真夜といいます宜しくお願いしますブラウンさん』
『かしこまりました田中真夜さんでは着替えを着替えたら案内しますのでよろしくお願いします』
私は渡された服に着替えた
見栄えは、、、ヨーロッパあたりの軍服みたいな感じかな?
ガチャ
ドアを開けたらブラウンの姿があった
『あ、ブラウンさんお待たせしました着替え終わりましたので宜しくお願いします』
『ふふ、、』
ブラウンは小さく笑った
『どうしたのですか?ブラウンさん?』
『いえいえ、、すいません軍服ですが幼い顔に小さい身体なのでちょっと可笑しくてふふ、、すいません』
私は自分の背の小さいことがコンプレックスなのにバカにされてしまった
顔をムッとさせる
『あ、すいません、いや召喚で呼ばれた勇者って聞いていたのでなんかこうもっと怖いイメージがあったのです』
また召喚って単語が出た
どういうことだろう?勇者?勇者ってゲームの勇者と同じ意味なのだろうか?
それとも私は気を失う地震のときに何かしたのだろうか?
部屋を出ると他の部屋にいた人達も一緒に出てくる
みんな同じ軍服を着ている
みんな今から一緒に集まって話を聞かされるのだろうか?
なんだか歩き慣れない身体を動かして私達は清光の泉の場所に集まった
歳はみんな同じくらいだろうか?若くても15歳くらい上で20歳までくらいと言ったところか
みんなは列を作り並ばされた
演説台の前で並ばされた私達、、いったい何がおきるの?
演説台に1人のおじいさんが登ってきた
『皆様初めまして、、私はこの国の大臣カリオンと申します』
大臣カリオンは説明した
私達がどうやってこの世界にきたのか
私達はくる時死んだ直前だっただろうとい話
死んだ私達はこの世界で第二の人生として
魔王と闘ってほしいといこと
その他、、魔法、、スキル、、ステータス、、、レベル、、魔物、、
色々な話を大臣は話してくれた
役1時間の話の後大臣はいった
この話は今聴いて全てを理解できるとは思ってはいない
この話はキッカケだ
あとは実際に体験して学んでほしい
最初の2か月はレベル上げを行う
2か月後は四天王討伐に参加
私は講話中の話に知りたくなかった話を聞いた
私達の年齢が魂が1番強い時らしい
しかも魂にはデータあり
転生するには肉体の再生の情報を魂から得る事ができるみたいだ
だが、、若すぎると肉体再生の情報が足りないみたいで転生は出来ないらしい
私は涙を流した
私が死ぬほどの衝撃を受けた
私は弟を抱いていた
生きているのだろうか?もしその時死んでしまっていたなら
弟は生き返ることができない
私は涙を流した