クエストの依頼
『にゃあああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー』
下にはCランクのビックエールドフラワー
頭上から下に拳でブン殴る
ばっごおおおぉぉぉん、、、、
激しい振動と音の衝撃波が伝わる
天光の閃き
ズバババババン
Cクラスのビックトカゲを切り裂く
⌘ウィンドカッター⌘
ズバン
ビックアントは傷を負ったが怯まず襲ってくる
『うわーーアーーーミーーー天堂さーーーん』
田中 真夜は必死にビックアントから逃げる
まだ初級魔法しか使えなく1つ使用したら次の詠唱にまだ時間が必要な為倒しきれない敵には苦労していた
『少し休憩としようか!』
天堂は持ってきた飲み物を2人に渡す
『ありがとうございますニャン』
アーミーはニコっと天堂の方を向いた
『ふう、、2人共強いな、、てかアーミーってレベル40もあるなんて知らなかったよ』
飲み物を受け取って一口飲んだあと悔しいなって顔をする
『元々、、旅の道中とかもモンスターとか出現したら主人を守るために闘いはしていたので、、にゃはは』
アーミーは照れた顔をする
『それにしてもアーミーの力は凄いな、、王国の騎士達はアーミーよりもレベルは高い者は多いが、、ここまで怪力なのは凄い、、これが獣人の力なのか?』
うーーーん?とアーミーは考える
『どうかにゃ?昔一緒にいたみんなを思い出していたけども、、怪力とかってイメージがないにゃ』
『ってことは、、アーミーちゃんがただ単に怪力ってことかな?』
あ
田中 真夜は思い出した
『そうだよ!鎖だよ!繋がれていた、あの鎖重りで片方50キロもあったって言ってたっけ?100キロの重り!それのおかげで筋力ついたんじゃない?』
『にゃるほど、、、どうりでいつもよりも身体が軽いにゃんね、、ジャンプもいつもより飛んだ気がしたにゃん』
『100キロの重りの筋力トレーニングか!なるほど!きっとそれだな!よし真夜私達もそれをやってみよう!』
え!?
田中 真夜は驚く顔をする
『100キロか、、いや、、それ、、本当、、マジ潰れちゃうって』
アーミーは主人から解放された後にオートリアの兵となった
一応入隊試験も受けたが身体能力が桁外れで審査は余裕のクリアとなった
田中 真夜も魔道士部隊に入り朝は魔道としての勉強
昼からはレベル上げの修行を行う
これは入隊して2か月は行われることで一般の魔道士はそれから行われる予定だった
そしてアーミーも入隊して最初の2か月はレベル上げとなっているので田中 真夜と一緒にと志願しパーティを組むこととなった
天堂 雀はまだ入院期間だったのだが無理を言って今日から一緒に真夜達とトレーニングに参加することになった
『天堂さんはこのまんまだと1か月後の四天王討伐に参加することになるの?』
『まだ正式には聞かされていないが一応、、この前の話では四天王討伐参加は濃厚だと思う、、しかし今の所正直自信がない、、この前の闘いはある意味勉強になった、、私はまだスキルの使い方がなっていない、それにスキルを使う者との戦闘も未熟だ、、、基本ステータス上げるためにレベル上げも必要だが今後はそういう修行もしたいと思っている』
『なるほど、、でも修行になる敵ってどうするんですか?』
天堂 雀は考えたしかし、、スキルを使う敵の案はなかなかどうしたらいいかわからない
『スキルは使わないけどモンスターでも戦闘術を使うモンスターはいるにゃん魔法も使うモンスターもいるし、そいつらを相手にしたら実際の戦闘に近いんじゃないかにゃ?』
『戦術と魔法!?それだ!』
天堂は喜んだ
◆◆◆◆◆◆◆◆
3日間身体を慣らすのとある程度のレベル上げも終わって準備を整える
今回はギルドの依頼を受けてクエストの攻略
クエストの内容はオートリア王国から南東にあるバークスという山が多い街にゴブリンとメイジの群れが近くにいて時々荷物を運ぶ牛車を襲ってくるので討伐してほしいという依頼だ
オートリア王国には数多くのギルドが存在している
王国周辺にはあんまり依頼はない
王国周辺は王宮騎士団によって処理されるからだ
ギルド依頼がオートリアに多くくるのは単に中心地だからだ
情報や道具、装備なんでも揃っているのでギルドが本部を構えるにはよかった
依頼はたくさん来ていた
今回の依頼内容本来は他のギルドからしても良い感じの内容だったと思うが
報酬額の低さから依頼が残っていた物だった
場所も王国から1週間馬車でかかる
途中道中も危険な山脈地帯
依頼報酬額は金貨10枚と銀貨50枚
10日までに終わる内容なら良かったが
今回の内容は行き帰りと戦闘しての日数考えると15日はかかる内容だった
しかし天堂達は目的がお金ではなくレベル上げと戦闘の訓練だ
初めての王国の外での経験もある
田中 真夜 アーミー 天堂 雀
そして真夜の魔導の勉強及び保護者としてソアラの4人が行くことになった
着くまでの1週間
敵の討伐は天堂、アーミーの2人で行った
ソアラは2人が危ない時の援護とほとんどが真夜の勉強相手だった
『あ、、た、、、ま、、い、た、い』
馬車の中には勉強用に魔導書が10冊入れてある
『こらまた寝そうになってるよ!この10冊は本当に基本の事!毎日10冊繰り返して読むのが今の真夜に必要なのよ!』
『あの、、ソアラさんたまには私も戦いを、、、』
『だめ!戦いは着いてからでも充分できるでしょ!一応勉強終わったあとに体感実習で初級魔法を全部20回ずつは撃っているんだから大丈夫でしょ?』
魔法が撃ちたいわけじゃなくちょっとたまには刺激のある戦いをしたかったが
ソアラは未熟な魔法では危険が高いため魔法の初期をまずは意識しないですぐ使えるようにと初級魔法を連続で放つ修行を行った
長い旅路も5日目が過ぎた明日の朝には村に着く
夜営で食事を済ませていた時だった
物陰に隠れる15人の山賊達
『親分!馬車で移動してきた旅人が4人きました、、しかも全員女とのことです』
親分は大きな魚をくわえていた
『ぐちゃぐちゃ、、、ごくん、、、うーー女が4人で?逆になんか怪しいな、、この先なんてバークスの村しかねえじゃねえか、、別に女がいきそうな場所でもねえだろう、、ん?そういえば最近あの村でゴブリンの襲撃が多いって話を聞いたな?あいつらそれを討伐にいくんじゃねえのか?』
『ってことはやつらギルドの連中ってことですか?』
『だろうま、、しかも女だけできたってなるとかなりの手練れかもしれんな、、ふん、、やめておいたほーがいいだろう』
『へ、、へい、、わかりました、、』
少し残念そうに下っ端は親分のあとを去った
戻った下っ端が戻ると他の下っ端が集まってくる
『おい!親分なんていった?どんな準備をするんだ?なんか見たところかなり上玉ぽいんぜ!みんなすげー可愛い感じがしたぜー』
はあ、、とため息をつく
『親分は得体が知れないからやめておくってさ』
他の下っ端は驚く
『はあ?意味わかんね?なんで女ばっかなのにチャンスじゃん意味わかんねよ!』
他の下っ端も言う
『たしかにな!けどそれなら手に入れたら俺らのじゃね!?行こうぜ!俺達で!』
『で、、でも親分はギルドの連中かも知れんから危ないって』
『ギルドの連中の下見の連中だったらどーするんだよ?』
『大丈夫だってちょっと強かったとしても向こうは4人だぜ?いこーぜ!まじ早く行きたいんだって!』
そうだなと下っ端達は4人の元へ向かった
火を焚いているのは今は1人だな、、ピンクの髪の、、魔道士って感じだな?
いくぞ
下っ端は全員一気に突撃態勢をとった
よーーーーーーい
【があああああああああああああ】
勢いよく15人の山賊が乗り込む
ドガガッガガガッガッガッガガガガガガン
ガン!
『いて!』
『あれ?』
向かっていった矢先に何かにぶつかった
『あれ?』
山賊達は全員先に行けない向こうを押すしかし押しても押しても進めない
『魔法か!?』
ソアラが魔法の壁にぶつかる山賊達に近づく
『あんたら馬鹿だね?すぐ気付きなよ』
『ま、、まずい』
山賊達はすぐに危険と察し後ろを振りむいて逃げようとする
⌘パラライズショック⌘
【があああああああああああああ】
山賊達は全員痺れ倒れる
1人の下っ端の顔を踏む
『うぎゅ、、、』
『今からあんただけに時間をやるよ、、1人の命金貨5枚で交換だ!あんたも含めて金貨75枚持ってきな!1時間以内に持ってこないとこいつら全員殺すよ!』
『はいいいいぃぃぃぃ』
1時間以内に下っ端は金貨75枚を持ってきた
戻って親分に説明して金貨を用意してもらった
帰ってあとで親分にめちゃくちゃ怒られることは言わないでもわかると思う
僕たち下っ端は思い知った
怪しいなと思ったら手を出さない
良い教訓になった
次の日
『あれソアラさんなんだか今日は凄くニコニコしてますね?何か良いことでもあったんですか?』
金貨の袋を頬ずりながらソアラは言う
『なーーーーんでもないわよーーーー』
すりすり