魔王の裏の顔
役5日間の洞窟の探検も終わった
ダロスを倒した後の帰りも4人は一緒に戦いレベルを上げた
出口まで出るとフォロー登録を済ませて今後また一緒にと約束し別れた
鬼羅のレベルはダロスを倒した時で23帰りに倒したモンスター達のおかげで今は24までレベルがあがった
たくさんのソウルジェルもゲットできたのでこの1週間の旅路は大成功を迎えた
『さあ鬼羅様!そろそろソウルジェルを妾に吸収させてくだされ!』
夜営のキャンプの時にラプラスは早くという感じで迫る
『わかったわかった、、じゃあハイこれソウルジェル一応全部渡してていいの?』
『たぶんこれくらいで妾も完全復活となるはずじゃ!ありがとう鬼羅様!』
『いいよ、別にこれは自分の為にもなったし、こっちも助かったよ』
ソウルジェルを全てラプラスに渡す
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ソウルジェルが光り輝いて吸収される
大きな光に包まれて
パーーーーーン
光が消えた
バタッ
『え?』
倒れたラプラスに鬼羅は駆け寄る
『どうしたんだ?ラプラス!おい!しっかりしろラプラス!』
結局夜から朝までラプラスが目覚める事はなかった
背中におぶって魔王城へと帰る
『どうなったんだ?一体なにがあったのだろう?容量オーバーか?』
とりあえずは一旦戻って安静にさせたほうがいいと思う
魔王城の下まで来た時にある事に気づいた
そうだ、、ロープは見つかるからラプラスに飛んで戻る予定だったんだ
どうやって中に入ろう?
『何奴だ?ここで何をしておる?』
振り向くとそこには身長2メートルくらいの大男が立っていた
『ワシはこの魔王城の関係者でな、、近くで稽古をしていたんじゃ』
『あ、、、え、、と、、ぼくたちは、、ええと、、』
どうしよう本当の事は言えない
どうしよう
男はこちらをじっと見つめた後
『どうやらそのおぶった女は意識がないみたいだな?後で事情を聞こう、、とりあえずこっちに来い魔道士達や救護班に見てもらおう!』
え?とビックリした
とりあえずここから去るのも怪しまれるのでここは従う事にした
城内に入るとその男の指令で複数の救護班が来て連れていってくれた
『とりあえずは任せると良いだろう?』
と大男は言った後こちらを見る
『お前たちここらじゃ見ない顔だな?街の者なのか?』
鬼羅はどう言って誤魔化そうと考える
『ええ、、、とぼく達はここから東の街のブルドーの者です、、今のは僕の姉のラプラスと言います』
『おおーブルドーからここまで、、大変だったろう、、とりあえずお姉ちゃんが起きるまではここでゆっくりするがいい、ワシからここの王にも話しておこう』
キラは頭を下げた
『ワシはここの魔王城の隊長ザールじゃよろしくな』
デカい手を差し出す
厚い分厚いたくましい手だ
『ぼ、ぼくはキラです申し訳ございませんありがとうございますよろしくお願いします』
汗がだらだら流れる
どうしようなんだかとんでもないことになちゃった
泊まる部屋を案内された二階か兵達の居住区画となっていてザールは3階の幹部の居住区画に住んでいた
僕はお客様用に泊まる4階の区画で泊まる事になった
『ふーー、、4階までは何回か来たことがあったから助かる、、まさかこんなお客様用の部屋があったなんて、倉庫みたいなところしかないと思ってたよ』
コンコン
『あ、はいどうぞ』
ガチャ
『失礼するよ』
ザールが部屋に入る
『今から王にあって挨拶にいこう』
『え?』
固まる
『王に?ですか?』
ザールは少し笑う
『がははは、、そんな怯えなくていいじゃないか、私よりは見た目は怖いくはないよがはははは』
それは知ってると鬼羅は思った
なんどか見たことあったけどまさかここで対面することになるなんて思ってもみなかった
RPGの世界だと魔王の対面なんて最終局面みたいなものなのに
まさか魔王に挨拶することになるなんて
ザールに連れられて王の間に行く
場所は知っているここの扉の先が玉座の間だ
ザールがゆっくり扉を開く
キイイィィィィ
バン
上から見る風景とは違って天井が高く部屋もいつもより大きく感じる
真ん中の玉座に目をやる
玉座から1人の男性が立ち上がる
『ようこそ魔王城に、、どうぞゆっくりしていいからね』
真正面で見ると若くて銀髪の髪が長くてカッコいいアイドルみたいな雰囲気だ
魔王は僕の近くにくる
『若いね、君いくつだい?』
鬼羅は直立不動の姿勢で視線を上に向けながらハイと大きく応える
ふふふ、、と魔王は笑う
『17歳です!魔王様!』
『そんなかしこまらないでいいよキラ君だったね?お姉さんが良くなるまでゆっくりするといいよ』
鬼羅は頭を下げる
『はい!ありがとうございます』
魔王が大臣の方に向く
『そうだ‥‥ビック今日の食事はこのキラと行ってもよいか?』
大臣のビックはこちらを見る
そして
『はい、かまいません本日は元より魔王様の休日の日ですご自由にどうぞ、ではキラ君の食事分も用意しておきますね』
『え?』
僕はビックリして魔王の顔を見た
魔王はにこやかな顔でこちらを見る
食事会
豪勢な料理が立ち並び
今までここの料理はいくつも頂いているけど
いつも残り物の状態だったけど今回は作りたての美味しそうな料理が並んだ
『すいません魔王様、、まさか姉の看病だけではなくこんなおもてなしまでされて、、ビックリです』
『ふむ、、まあ気にするな、、時にはこんな風に食事をしてみたかったんだ』
僕は目の前の料理に手をつける
美味しい!さすが魔王様の料理
ゴクゴクとワインを飲む魔王
『ふふふ、、美味いだろう?ここの給食員は街でも高級レストランを営んでいた者でな!私はお願いしてきてもらっているのだよ』
『魔王様は街で食事をされることは多いのですか?』
魔王はため息をだす
『はあ、、それだよ、、』
ワインをグイっと飲み干す
『あれ?』
なんだか雰囲気が
『昔私の父さんは城でご飯食べるよりも街に出て街の人達と一緒にご飯を食べることが多かったんだ、、父さんは豪快な魔王だったよ、、僕は父さんみたいにはなれない、、あの人みたいな人こそが魔王という存在であるべきなんだよ!』
あれれーー?
いつも覗いてるときはこんな風じゃないのに
魔王はワインボトルを一気に飲み干す
魔王はそれから父さんの破天荒の文句や魔王になった後にすぐに出て行った文句を言う
街に出たいけども父さんみたいにみんなに好かれる魔王にはなれないと思い
街に出る勇気がないらしい
お母さんと弟は離れて暮らしているのであんまり会えない
好きな子がいるけど父さんみたいな魔王にはなれないから
告白もできないしお話しする勇気が無いと
なんだ?この魔王は?
見た目はかっこいいし強いだろうし仕事もこなしてる感じなのに
自分に自信がないんだ
でも僕は見てきたじっくりと
魔王の仕事ぶり仕事が終わったあとのトレーニング
お客様の対応
全て完璧じゃないか!
『魔王様!』
僕は勢いで立ち上がった
『僕は魔王様のこと凄い人だと思ってます!仕事をこなして自分に厳しくトレーニングも行い!お客様の対応だけではなくぼく達下々にも良き対応をしてくださるそんな魔王様はとても素晴らしいとおもいます!前の魔王様のことはわかりませんが今の魔王様も凄く凄く立派だと僕は思います!!』
あ、しまった勢いでこんな事を
『ううう、、、』
魔王が涙をながす
『ありがとう、、これまでにそこまで言ってくれた人がいなくて、、、ありがとうとても嬉しいよ!』
魔王を泣かしてしまったぞ
魔王はあれ?とした顔をする
『私の仕事姿やトレーニングって何で知ってるの?』
『そんな事は気にしないでください!』
その後僕らは一緒にお風呂も入り語り合った
次の日の朝
コンコン
『どうぞ』
ガチャ
大臣のビックが訪ねてきた
『どうしましたか大臣様?』
『魔王様がお呼びです』
魔王の間の扉を開ける
キイイィィィィ
ガチャン
『きたか、キラ、、実はお願いがあって呼んだ聞いてくれ』
鬼羅は何かの依頼か何かを頼まれるのかと思った
『私の右腕としてここで働く気がないか?』