召喚の真実
レクリアは先日辞めたオートリア王国を訪ねてきた
王国の扉の前で王宮騎士団の門番がいる
『私はプールド•レクリア先日までここの魔道士だった者です本日は重要な情報を入手したので報告として参りました、大魔道士プリズン様に是非お会いできませんでしょうか!』
数分後門兵が中に報告した後許可が降りた
王宮の扉が開かれる
『中に入場するが良い今プリズン様は明後日に行われる大召喚の準備で大五芒星の広間におられるようだ』
『ありがとうございます』
レクリアは頭を下げた
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昨日の夜
鬼羅から連絡がきた
現状報告とのこと
今から洞窟に入ってのレベル上げをおこなう予定
しかしその前に1つ確認したいからと連絡がきた
【もちろん何か聞きたいことがあればなんでも聞いて頂戴!もし分からないことがあっても調べてくるから!】
【、、、レクリアさんは、、、、】
鬼羅は質問を聞くのをためらう
【難しいことでもなんでも大丈夫よ?なんでも聞いて?】
【レクリアさんは、、、僕を殺してここの世界に連れてきたのですか?】
!!!
【え?】
レクリアは驚きの声を出す
【何、、言ってるの?鬼羅君、、そんな変な冗談やめてよ、、】
【知っていたんですか?魔法で異世界の時空をつなげたとき、その時の強い魔力で異世界の世界がめちゃくちゃになったあとその衝撃で死んだ魂をここに召喚するってこと、、、】
【なに?、、、そのお話は?、、鬼羅君そのお話は、、本当に?】
はあ、、、よかった、、
ため息が漏れた声が聞こえた
【とりあえずはレクリアさんは知らないみたいですね、、それはまだ良かったです、、でも実際僕が死ぬときに地震と思われる衝撃がありました、、、僕はその時の衝撃で死んだのだと思います、、そしてここに召喚された】
【その、、地震は、、たまたまに起きたのじゃなくて?その地震が私達が起こしたものってなんでわかるの?】
【僕は今魔王城の地下に2000年間幽閉されていた悪魔のラプラスって人と一緒にいます、、そのラプラスは昔にここの世界にいくつものモンスターが出現する時空の狭間をつくった張本人みたいです】
【悪魔?】
僕は話を続けた
【ラプラスは異世界の召喚に必要な条件を教えてくれました、、、先ずは別の世界をつなげる為の魔力、つながった先の世界はその衝撃が起きるとのこと、、、召喚は強く死んだばかりの魂が条件、、死んだばかりの魂を衝撃で死んだ人から選んで召喚する、、】
【そんな、、でも本当に私達の魔法で死んだかわからないじゃない?】
【ラプラスは言ってたんだ、、異世界と繋がる魔法は他にもある、、けどその衝撃を生む魔法じゃないと異世界人は召喚できないみたいです、、死んだばっかりの強い魂はたまたま開けた世界で捕まえることが難しいとのこと、、範囲もそんなにデカいものじゃない、、だから開ける時の勢いでそのまま破壊の魔法を放って殺すとのこと、、】
レクリアは涙を流す
【そんな、、、、、そんな、、、、そんな、、、ごめん、、、鬼羅、、、私、、、知らなかったの、、、】
【レクリアさんは僕の為を思って召喚してくれています、、そこに、、、たしかに他に巻き添えとなった人達を考えると、、怒りの感情は沸き立ちます、、けど、、それは、、わざとじゃない、、いけない行為ですが、、もうやってしまったことは仕方ないです、、】
【本当に、、、本当に、、ごめん、、、】
10分程時が流れる
【鬼羅君、、私、、止めるわ!鬼羅君達のことは反省しても反省しきれない、、でも次の犠牲者がでないうちに、、私は止めるわ!】
【はい、、そうですね、、僕も今はショックですが、、いつまでもここでクヨクヨしていられません、、ここから無事生き延びて頑張りたいと思います!】
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
大五芒星の広間にきたレクリア
今は物の機材が多く置いてある
次の、、、明後日に行われる、、、大召喚、、、絶対阻止しなきゃ
『レクリアさんこんにちわ』
大魔道士プリズンがこちらにきた
『プリズン様本日はお忙しい中ご足労かけます』
レクリアは頭を下げる
『いやいや、、あの前の召喚での失敗で悔やんで魔道士を辞めたとは聞いたよ、、まあ残念なことだったが成功は確実じゃない、、失敗してもまたチャレンジする勇気も必要だよ』
『はい、、失敗は確かに、、気持ちが落ちてしまいます、、』
『で、今回は私に何か用かな?もし魔道士部隊の復帰なら力を貸そう』
『ありがとうございます、、でも今回伺ったのは、、お尋ねしたい質問がありまして、、、』
『何かな?私で答えられることなら何でも言ってくれたまえ、まあ王国の守秘義務みたいなやつは無理だがね』
プリズンは軽く笑った
『守秘義務の、、、ことかは、、わかりませんが、、、』
プリズンは眉を引き寄せる
『異世界転生者達は、、世界をつなげた時に魔法で殺してからこちらに呼んでいるのですか?』
『な!!!!』
プリズンは驚きで後ろにのけぞる
プリズン様は知らない感じなのかな?だったら教えてあげないと
『私は‥‥』
レクリアは言いかけた時
『な、、、なぜ、、その事を知っている?禁断の書の内容は王と大臣と他関係者の数人だけしか知らぬはず』
!!!
『し、、、知っておられたのですか?』
レクリアは一歩前に出た
本当だったんだ何故!?
『何故ですか!!?何故関係の無い人達を殺してまでしてここの世界に連れてくるのですか!?』
『なるほど、、、レクリアその真実をどこで知ったかは知らないが、、まだ特に誰にも言っていないみたいだな、、それに我等がその情報を知らないと思っていたみたいだな、、、残念だな、レクリア私達は最初から知っていたよ、、召喚者達には暴動が起きたら困ると黙っているがね、、そうか、、、知ってしまったか、、残念だよレクリア、、』
プリズンは右手を挙げた
魔法が放たれる
ライトニングストーム
『うわああああああああああああ』
バリバリバリバリバリバリ
雷撃音が広間に響く
バタ、、
レクリアは気絶し倒れた
バン!扉を開く音が響く
『何事ですか!!?プリズン様!』
王宮の騎士団が数名入ってきた
『この王宮に仇をなす者だ!この者は第七牢獄で捉えておくように!』
『は!』
ふふふ、、真実をどこで知ったかを探らなきゃいけないからな