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転生先は魔王城  作者: 羅巳那【らみな】
10/43

激突

洞窟での訓練の3日目が終えた夜


異世界人達だけでなく王宮の騎士団、魔道士達も合流しての祝杯が行なわれた


明日は祝日の休みの日なので交流会も兼ねての食事会となっていた


今までの世界ではみない料理はほとんど無いように見えるが野菜等は見たことない野菜は多かったが味付けや盛り付けなどは似たような感じなので異世界の食べ物って実感は少なかった


お肉も豚や鳥、牛の肉は存在していたので肉の味も変わらなかった


少しコショウが効いたマレーシア風な味付けは多かったが今まで食べたことある料理と差がなかった為美味しくいただける事ができる



今回の交流会及び食事会、本来みんなが今まで頑張った労いもあるが


やっぱり洞窟でトロールに遭遇しそれを見事に撃退した天堂 雀が主役という雰囲気は出ていた



『天堂さんすごいわ』

女性の魔道士が天堂に近づいて話しかける


『いえいえ、、ありがとうございます、私も相手の力量は考えないで行きました、たまたま上手くいっただけです』



『でも、正直女性で前で戦うのはあまりいないしスキルも多く持つ人はいないわ。トロールのBクラスとなると今まで魔道士以外の女性では討伐できた人なんて数がしれていると思うの、、実際私はそんな人しらないわ、、ありがとう少し勇気をもらちゃったわ』

魔道士は少し涙を流したあと笑顔を作って席を離れた



『雀さん!すごいね!みんな噂になってるよ!』

田中 真夜は自分ごとのように喜ぶ


『今日でも本当に雀さんに助けられて助かりました、、目の前で見てたんですけど凄すぎてカッコ良すぎて、、なんか、、こーがーーーーーー!ってなりました!』

天堂 雀は下を向いて笑う


『ふふふ、、その表現の仕方では、、わかりにくそうだけど逆に伝わるな』



【【まったくよ、、、浮かれすぎじゃないか?勘違いの英雄さん】】


天堂 雀は後ろを振り向くて席に座ってお酒を飲む男性がいる


男性はこちらが向いたあとお酒のボトルを片手に席から立つ


『ういーー、、、まったく、、ここに来てる騎士や魔道士達はプライドがねえのかね?ゲップ、、』



他の参加者も食事の手を止めてその男性を見る



顔に大きな傷があった歳は‥40代半ばくらいか?強い


天堂 雀は手に剣を取らなかったが相手との間合いに注意した


感じたのだ


相手の殺気を




『お前が天堂 雀だな、、転生2日目には名前を聞かされていたぜ、、しかもその日から毎日な、、耳にタコが出来ちまったよ』

食事の席にあった生タコの刺身を悪戯につまんでこちらに見せる



『ギャグにしてはセンスが無いな、、、』

身を引き締める、男性からの殺気は悪戯後でも漂っている


いつ来るかわからない


!!!

微かに瞬きをした瞬間消えた


後ろにいる


手に剣を掴む!


後ろから顔を触られる


動けない

いや、今下手に動くとやられる可能性がある構えて剣を握ったが鞘から刃はまだ出せない



『顔は良い顔してるな、羨ましいぜ、お前、綺麗な顔だ、俺の顔の傷をあげたいぜ‥‥背も高い、俺くらいだから180ちょうどくらいだな?髪も長くて綺麗だ』

顔の頬をツンツンと突いてくる


ザワリと悪寒を感じる今にも切りたい衝動があるが今動いたらこちらがやられる

『だけど、、、お前みたいなやつはタイプじゃねえな、、、今もまだ狙ってやがる、、俺は強気な女は嫌いだ』


言い終えた瞬間


次は田中 真夜の背後に立った


後ろから覆いかぶさるように抱きつく

『うぅぅぅぅぅぅ、、』

怖い


今日のトロールも身動き出来なかったが


違う


殺される怖さでは無い


遊ばれる怖さだ



『良いねーーーその恐怖の顔、、、君、、タイプだわーはははは』

顔を優しく撫でる

『今晩俺様が相手をしてやろうか?ははは』


田中 真夜は恐怖で声が出ず涙が溢れる

『て‥天堂さん‥‥た‥助けて‥』


天堂の顔付きが変わった!完全に目付きが怒りへと変わり男を睨む!

『きさま!!真夜を離せ!!!』

怒りの声をその男性にぶつける



だが殺気はまだ感じる今動けば真夜が危ない


『お‥‥‥おやめください!』

先程天堂と一緒にいた魔道士が男に声をかけて近寄る


ズバン


女性魔道士は男剣で肩辺りを剣撃で斬った

『あ‥‥‥‥ああうううぅぅぅ』


肩を押さえてその場で倒れる


『命令するなよ女』


ーーーーー天堂は怒りを超えたーーーー


天堂 雀は攻撃の姿勢に入った


スキル《光の進撃》が発動


『へっ、、Sランクスキルの光の進撃かい、、へへへ、、やっぱ、、』

男性は田中 真夜を横に退けた

『きゃあ!』ドサ


『お前はタイプじゃねええええよ』

剣を天堂の方に向ける!



天堂 雀 スキル《神速》発動

食堂に天堂の気合の風圧が舞う

ブワワワワワーーーーーー!

男性に向かって大声を出す


『やあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』

天堂 雀 スキル《天光の閃》発動

怒りに満ちた天堂が男に剣を放つ


食堂にいるみんなが攻撃の衝撃波を浴びる

『こ、、これはトロールを真っ二つにしたときと一緒の!!!』


ブアアアアアアアアアアアア




ギイイイイイィィィィン

大きな金属音が響いた


【!!!】

天堂 雀は驚いた顔をする


確実に攻撃はくらったはずなのに


切れた感触がない


人だからと手加減はしなかった


本気で殺してやるという気持ちだった



しかしその向かった刃は切った感触がなく


もっと


もっと硬い何かに刃は止められていた



『そんな攻撃、、、きかねーーーよ』

腕で受けている


トロールを真っ二つにした攻撃が


『俺のSランクスキル、、、守剛神』  ※Sランクスキル 守剛神 一時的に防御力20倍


驚きに気を取られた瞬間を男は逃がさない



『さあ、、こっちの番だぜ、、』

スキル 雷の襲来!      Aランクスキル 雷の襲来 突の100連撃


ズドドドドドドドドドド


天堂 雀は後ろにぶっ飛ばされる


ドカーーーーン

壁に激突し倒れる


『て、、、、天堂、、さん、、、』

ガタガタガタガタ、、、


田中 真夜は飛ばされた天堂の方を見て震える



『へへへ、、殺してしまったかな?』


ズドン!!!


天堂 雀は真っ直ぐに男性の方に向かって攻撃をしてきた


男性はその攻撃を受け止める

キイィィィィン


『無駄だよテメエの攻撃なんざ、遅いし威力もねえんだよ!』

男は蹴り上げる


『ぐっはー!!』

蹴り上げられた天堂は血を吐く


男はそのまま斬りつけた


ズバババン!!!


またしても後ろに叩きつけられる


『テメエの攻撃なんてスキルを使わないモンスターにしか通用しねえよ』

剣を天堂に向ける


『ほら‥‥こいよ13個の無駄なスキルを俺にぶつけてきな!』


立ち上がった天堂は再度男性に向かって攻撃を開始する


キインキインキインキインキインキイン



元々剣道をやっていた天堂


技も経験豊富な天堂だが攻撃は1つも当たらなかった


男は剣術を使うわけではないただ剣の攻撃が速く重いだけだ圧倒的に天堂と差があったのだ


だが負けるわけにはいかない


こんな男に


その強い思いが天堂を動かしている



『けっ、、お前みたいな女がしかも異世界の人間がスキル13個だなんて俺は納得してねえ』

男性は攻撃の応戦の中喋る


『いいか!天堂よく聞け!ここの国じゃあな、お前たち女は景品なんだよ!』

キインキインキインキイン


『王宮の騎士はレベル40に達すると一人前と扱われ女と結婚できるんだ』

キインキインキインキイン


『しかし、、レベル70に達した者は褒美でもう1人女と結婚して良い決まりがある』

キインキインキインキイン


『強い遺伝子を多く残す為とか色々理由はあるがな』

キインキインキインキイン


『レベル80になるともう1人、、しかも自分な好きな女誰でもだ』

キインキインキインキイン


『俺はレベルが80に達した時、、、王に言ったんだよ、、レベル80から90までは長く心が折れるので85でもう1人女がほしいと』

キインキインキインキイン


『王は快く了解したよ!!俺は選んだよ去年のときな』

キインキインキインキイン【だまれ!】


『歳は今のテメエと一緒くらいだろう?だけど弱くていつも俺に怯えている』

キインキインキインキイン【だまれ!】


『最近お前のせいでイライラするからよ昨日も今日も殴って虐めてやったぜーやっぱ女は女らしく弱くて貧弱な存在じゃなきゃな!』

【だまれーーーーーーーー!】




スキル 光速   発動   ※ ランクA 光速   加速スピード5倍

スキル 龍撃の閃 発動   ※ランクA 龍撃の閃  攻撃力5倍


ギイイィィィン

斬撃の風が舞う


『威力、スピード、、所詮こんなもんだよ』

剣は受け止められていた


ズバン

『これがレベル差ってやつだ!女!』

血しぶきが舞う



倒れる天堂



男は剣を鞘に戻す


後ろを振り向きもう用はないと立ち去ろうとした


ガシッ

手が足を掴む


『きさま、、まだ生きているのか』

足を掴む手を払う


そして鞘からもう一度刃を出し上に向ける


『トドメをさしてやるよ‥‥』



『もーーーーやめてーーー』

田中 真夜は走って近づき天堂を上から庇うように抱きしめる



『そこどかねえと貴様ごと切るだけだぞ』



『私はいいの!!お願いだから天堂さんは殺さないで!!』

大声の涙声で天堂を庇いながら叫ぶ


『じゃ死ね』

剣を振り下ろす



!!!

腕に捕縛の魔法が掛けられている


『もうよさないかブロッサム!』


そう言ったのは助けで呼ばれて来てくれた


この国の将軍ビルダー


そして魔道士隊の隊長プリズン


今魔法の固縛をかけているのがプリズンの部下のソアラだ


他にも何人もの騎士が食堂に駆けつけてくれていた



『けっ、、わかったよ、、』

ブチ


ブロッサムは捕縛の魔法を引きちぎり剣を鞘に直し食堂から出て行った



魔道士の救護班が天堂に駆け寄る



『君も頑張ったね』

ソアラは田中 真夜に優しく肩をさする



田中 真夜は悔しかった


自分の非力さに


天堂 雀さんにはいつも助けられてばっかり


いつも、、いつも、、そしてこんなに傷つけて


私はいつも守られてばっかり


守りたい次は必ず天堂さんの力になって守りたい



『ううえええんうえええん、、、ごめんなさい、、天堂さん、、、ごめんなさい、、、、』



ソアラが優しく撫でる

『もう大丈夫だよ天堂さんは私たちで面倒見るから安心して!』



田中 真夜はソアラの腕を掴む

『お、、おねがい、、、お願いがあります、、、わたし、、わたしに、、魔法を!魔法を教えてください!』




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