始まりの場所は終着地点からの出発
高校生三年生の鬼羅 真佐斗【きら まさと】
学校通学中の電車で事件は起きた
ズン、、、、揺れ!?電車の揺れる感じじゃない
突然急ブレーキで電車は止まっていく
しかしその突如に電車の車線が崩れて高架下に転落する!?
ドガバガゴガガガガガガドガバガババドドン、、、、、、
僕は凄い衝撃を身体に感じた
電車の中は落ちた衝撃でぐちゃぐちゃ
沢山の人達が同じ方角に固まって血を流している
僕も凄い血だ、、、、
死ぬのか僕は?
薄れていく意識の中で強く思うことは、、、死にたくない絶対生きてやる
そう思った瞬間意識が薄くなって
そして光が見えた
目の前が真っ暗だ
何も見えない
だけど目が見えてないという訳じゃない
ただ今いる場所が暗いところだと言うのが理解出来る
狭い空間にいる下も上にも挟まった状態
材質は石?身体から伝わる感触で確認する
僕は今は横たわっているが
この場所からは移動はできそうだ
声も出る
身体も怪我も無さそうだ
とりあえずこの場所にいたままでは拉致があかない
這いずりまわってでも移動しよう
中は見えないがホコリや蜘蛛の巣がおおく
這いずりまわってすすむと身体にまとわりつく
服装はどうやら学生服だな見えないけど着慣れた服装の感覚が伝わってくる
なんでここに?僕は誰かに捕まったのか?
考えるが頭が痛くあんまり覚えていない
学校にいこうと家を出るそれだけ覚えていた
家をでた後に覚えていることがない
だけどここは家の中ではない事は確実だ
家の中でこの材質の場所はない
這いずりまわってすすむと光が見えた
僕は光の方向に進む
助かった出られるかも、、、僕は暗闇からの恐怖から出られる安堵感がでてきた
光の近くに来た時声が聞こえてきた
光は下からだ声も下から聞こえる
身体を引きずって光の前にきた
どうやら僕のいる場所は部屋の天井みたいだ
下をみたら大きい部屋が見えた
王様が座る玉座みたいのも見える
人の姿が見えた
え?いや人?イグアナみたいな顔の人がいる
そして椅子に座るのは耳の長い銀髪の男だった
人?コスプレとは違い質感が本物に見える
ここはどこ?
そして、、、声が聴こえた
『魔王様、、再来月あたりに人間達が結界の四天王討伐を予定しているそうです。その結界を解いたあとにこちら魔王軍団の襲撃場所ですが西のスメリア大陸のタンキング王国と決定しました』
玉座の前で亜人と思われる人物が説明する
『人口は役250万人兵力は2000人ばかりの王国です』
『こちらは指揮はレベル100の魔族を5名ほどと3000人の魔族を派遣させようと考えています』
『まあレベルも70到達者が2名しかいない国ですしこちらが苦戦することなく圧勝となることでしょう』
『まったく人間達はいつまで経っても争い事を好む、、悲しいことだそれに‥‥諦めも悪い』
『強くなる理【ことわり】がわかっていないからいくら攻めてきても無駄だというのに』
魔王と呼ばれていた銀髪のエルフが呆れたと言わんばかりの対応をみせる
『まあしかし理がわかったところで、あの場所では強くなるのは限界があるがな』
『ふう‥‥‥次の四天王の候補はもう決まっているのか?』
『候補者は山ほどいます‥‥もう何人かは四天王とともにこの国の為に出て配置につく人材は揃ってはいます』
『そうか、、、我が国の為に力を貸してくれる有望な人材がいることは嬉しいことだ、、、申し訳ないが四天王の候補決まり次第報告してくれ』
なんだこの会話は?あの人は魔王なのか?
限界?なんの話をしているかはわからないが
僕が今いるのは、、、、、、魔王の城?
『ねえ知ってる?』
そう言って話してきたのが同じクラスの田中 真夜【たなか まや】だ
『最近どこの国でも急に人がパッっといなくなる事件?』
『あーーー、、』
僕は最近のテレビのニュースを思い出す
ニュースで見たことあった外国で人が突然いなくなる事件のこと
今年に入っていきなり起きて今で10カ国の人達が100人程づつ行方不明になる事件だ
しかもその行方不明なる前は台風や津波、地震など大きい災害の時に一緒になくなるらしい
もちろん災害での行方不明もいるが、どうしても見つからないのが100名毎回いるらしい
しかも全員が20歳未満の若い人だけらしい
『おかしな事件だな、、』
災害で消息不明にしてはたしかに不自然な感じがするよ
『そうなのよね』
田中真夜はまるで探偵みたいなそぶりをする
私の予感だとあれは、ある儀式だと思うのよ
災害地域も毎回広くなく密集場所での発生
発生した場所に消えた人達
『これは、、ミステリだよね?』
真夜がポーズをとっている名探偵にでもなったかのような
『ま‥‥まあそだな?』
僕は少しひきつった顔で言葉を返した
『私の予感だとそろそろくるんじゃないかと思うの!』
『え?何が?』
『災害と消息不明事件が!』