今更な決意
半年間もの間、大変お待たせいたしました。
俺はいつも考える。
どうして、彼女はそんなに死にたがるのだろうかと。
確かに、小説に憧れてアニメやゲームの世界に行きたいらしいというのは分かる。
が、どうして、そんなにアニメやゲームの世界に行きたいのだろうか。
というか、前の世界とはなんのことなんだろうか?
言ってはなんだか、未来は虐め等の普通の人が自殺をする理由は受けていない。
なのに、どうして死にたがるのだろう。
昔は、そうじゃなかったのに。
と、いつまでもグダグダと考えていても意味が無いので俺は考えることをやめる。
それがいつもだった。
だが、今日はそのいつもをやめようと思う。
どういうことかと言うと今日、初の試みである本人にどうして死にたがるのかを聞くことにした。
いつも俺は彼女の自殺を止めているが、そもそもどうしていじめ等の死にたい理由を一切受けて無いのに死にたがるのかを本人に直接聞いていなかった。
自分で勝手に未来の考えを考えていても、俺は未来では無いのでいくら考えても答えが出る訳がなかったのだ。
そのことに気付いてしまうと自分が今までしていた行動は、未来にとっては”自殺を止めてくるだけの人間”いわゆる邪魔な人間だと思われているのではないかと思うのだ。
だから、俺はまず彼女の思いを聞きたい。
そう思った翌日、俺は学校に行く日なので未来を迎いに行く。
俺と未来の家は隣同士だったので面倒ではないが、俺は緊張していたが、いつも通りを心掛けた。
彼女の死にたい理由をきちんと聞くためだ。
真面目に彼女のことを理解しょう。
そう思い、彼女の家のインターホンを鳴らす。
そして、中から未来ではなく未来の母が出てきた。
「おはよう。湊君。ごめんなさいね。未来は今準備中だから、ちょっと上がって待っててね。」
と言われたので、玄関で未来を待つことになった。
それから15分後、未来が玄関に来た。
そして、一緒に通学した。
その際に、「学校帰りに話があるから俺の家に来い。」と伝えておいた。
まだまだ続きます。