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第0話 プロローグ

新作です。

よろしくお願いいたします。

 魔王――それは、人類の敵であり、この世界の平穏を崩す者である。

 ……である、はずだった。


「主人、早く茶を淹れてくれ。のどが渇いた」


「淹れてくるのはお前だよ!」


 借りている宿舎の一室で、俺は怒鳴り声を上げた。

 

「……誰にものをいっているんだ、貴様」


「――淹れさせていただきます」


 しかし、一睨みされてすぐに意見を引っ込める。

 目の前でふてぶてしく座っている女性は、この俺、シャロンの奴隷であるはず(・・)のベロニカという女性だ。

 俺が初めて購入した奴隷であり、俺のサポートをしてもらおうと思ってたのだが――――。


「まったく。この魔王たる私に茶を淹れろなどと……死にたいのか貴様」


「いえ、死にたくないです」


 俺は渋々茶を淹れながら、どうしてこうなってしまったのかを嘆く。

 すべては俺の自業自得なのだ。それは分かっている。

 値段に負けて購入してしまった俺が悪い。

 

(はぁ……いや、でも俺には買ったが故の責任もあるし、立場もあるんだ。ちゃんと分からせないと!)


「茶はまだか!」


「い、今持ってくよ!」


 ……分からせるのは、当分先になりそうだ。

 どうして奴隷であるはずのベロニカにいいように使われているのか、話は一週間前に遡る――――。

 

第1話は20時に投稿されます。

よろしくお願い致します。

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